NTTドコモは7日、NTTの子会社でコーポレートベンチャー投資ファンドの運用管理を行うNTTインベストメント・パートナーズの全株式を譲り受け、NTTグループを代表してベンチャー企業との連携を強化していくと発表した。

NTTグループの今後のベンチャー投資スキーム

NTTインベストメント・パートナーズはNTTドコモの完全子会社となる。同時に商号変更を行い、新たなファンド運営会社「ドコモ・イノベーションベンチャーズ」を2月下旬に設立する。さらに、ベンチャー企業への出資を行うコーポレートベンチャーファンド「ドコモ・イノベーションファンド投資事業組合」を2月下旬に設立する。

NTTドコモでは、ベンチャー企業への出資などの取り組みを通じて、ベンチャー企業との連携を強化し、サービスや技術のイノベーションを加速させ、スマートフォン向けサービスなどを拡充させる。現在取り組みを強化中の分野におけるサービス開発力を強化し「モバイルを核とする総合サービス企業」への進化のスピードアップを狙う。

新たなファンド運営会社となるドコモ・イノベーションベンチャーズの資本金は5000万円。新設されるファンド「ドコモ・イノベーションファンド投資事業組合」は運用総額100億円、運用期間は10年、投資対象は、有望なサービスや技術を保有するベンチャー企業、ドコモ・イノベーションビレッジ発のスタートアップ企業等となる。

なお、ドコモでは、北米におけるベンチャー企業との連携及び出資について、引き続き、ドコモ・イノベーションズおよびドコモ・キャピタルが実施するとしている。