東芝エルイートレーディングは2月5日、双方向通信が可能なワイヤレススピーカー「TY-WSD5」を発表した。発売は3月15日。価格はオープンで、推定市場価格は10,000円前後。

テレビ音声の聴取に使用するワイヤレススピーカーは、送信機をテレビのイヤホン端子に接続し、受信側のスピーカーを手元に置いて使うものが多い。音声信号の流れは一方向で、手元側にあるスピーカーから、テレビ側にある送信機に音声信号を送ることはできない。

「TY-WSD5」の送信側

「TY-WSD5」の受信側

TY-WSD5は広義ではワイヤレススピーカーということになる。テレビなどの外部スピーカーとしても使うことができるのだが、受信側から送信側へも音声信号の送信が可能で、トランシーバーのようにも使える製品だ。

送信側、受信側のどちらにもマイクとスピーカーを装備。送信側には外部入力端子があり、マイクと外部入力を切り換えるスイッチが付いている。一方、受信側には「通話」ボタンが装備されている。通常は、送信側の音声信号が受信側に送られ、スピーカーから流れる。受信側の「通話」ボタンを押した際にのみ、受信側からマイクを使って、送信側と通話ができるようになるのだ。

送信側と受信側のどちらも、JIS IPX4相当の防水性能を持ち、キッチンなどの水回りや屋外でも使用できる。使用している電波は2.4GHz帯で、最大30m程度の距離で通信できる。電源は単3形乾電池×3本、またはACアダプターだ。アルカリ乾電池を使用した場合、約20時間の連続使用が可能。ただし、この数値は受信側から送信側へ通話している状態での電池持続時間で、受信側が送信側の音声をモニターしているだけの場合、持続時間はさらに長くなる。

本体サイズは、送信側/受信側ともW66×D30.5×H118mmとコンパクトで、ベルトクリップも付属している。重量は約100gだ(乾電池除く)。