米Hewlett-Packard (HP)は2月4日 (現地時間)、Googleが開発するPC用OS「Chrome OS」を搭載するノートPC「HP Pavilion 14 Chromebook」を米国で発売した。同社の直販サイトHPDirect.comから購入でき、価格は329.99ドル。
Pavilion 14 Chromebookは、14インチ (1366×768)のHD BrightView LEDディスプレイを搭載する。これは、これまでに発売または発表されたChromebookで最大である。本体サイズは13.66×9.37×0.83インチ (約34.7×23.8×2.11センチ)で、重量は3.96ポンド (約1.8キロ)。
プロセッサは、Intel Celeron 847(デュアルコア、1.1GHz)。メモリは2GB (最大4GB)。ストレージは16GBのSSDを内蔵する。Chrome OSはGoogleのクラウドストレージGoogle Driveと連携するように設計されており、Pavilion 14 Chromebookには同サービスの100GBプランを2年間無償で利用できるクーポンが付属する。HP TrueVision HD Webカム、HDMIポート、USB 2.0ポート×3、Ethernetポート、メモリーカード(SD/MMC)スロットを装備。ワイアレス機能はデュアルバンドWi-Fi (802.11 a/b/g/n)とBluetooth 3.0。バッテリー駆動時間は最大4.25時間となっている。
過去3カ月で約1,000校がChromebookを採用
複数で共有しやすく、また安全にWebアプリケーションやWebサイト、クラウドサービスを使用できるChromebookを採用する学校が世界中で増加している。Googleによると、Chromebookを導入する学校が過去3カ月で倍増し、現在2,000校を超えた。ChromebookのローンチパートナーとなったSamsung ElectronicsやAcerに続いて、今年1月にLenovoがChromebook「ThinkPad X131e」(2月26日に米国発売)を発表。今回のHPのPavilion 14 Chromebook発表で、PC出荷台数シェアの上位2社が揃った。一般のPCユーザーに使われているとは言いがたいChromebookだが、搭載PCの増加は、教育市場への浸透にPCメーカーがChromebookの可能性を実感し始めた証しと言える。