ソフトブレーン・フィールドはこのほど、「主婦の家事実態調査」の結果を発表した。調査は2012年12月10日~16日、リサーチサイト「リサれぽ!」に登録する20代~60代の既婚女性会員718名(20代 2.5%、30代 30.8%、40代 49.6%、50代以上 17.1%)を対象に行われた。
平均的な家事時間
調査ではまず妻の平均的な家事時間について質問。仕事をしている日は、2時間未満が23.3%、2~4時間未満が45.5%、4~6時間未満が23.1%で、仕事をしていない日は、2時間未満が16.6%、2~4時間未満が42.8%、4~6時間未満が30.2%となった。
仕事をしていない日のほうが家事の時間が長い傾向にあるが、仕事の有無にかかわらず毎日の家事の時間は、一定時間かかっていることが読み取れたという。
家事の出来具合と時短したい家事
現在、十分にできていないと思う家事については、掃除が78.6%で圧倒的な1位となり、ついで、炊事が18.1%、洗濯5.6%、買い物4.2%となった。
掃除ができていない理由としては、「炊事・洗濯・買い物はその日にやらなければならないことなので、優先していると掃除をする時間がなくなってしまう」(40代)や「時間は十分にあるのに、いつでもできるからとつい後回しにしてしまう」(40代)などで、主婦の掃除に関する悩みは、忙しいといった時間だけの問題ではないことがわかったという。
時短したい家事については、炊事が59.9%でトップとなり、ついで、掃除56.0%、洗濯20.8%、買い物20.1%となった。炊事については、「レンジ料理の利用による調理の時短」(38.2%)や「食器洗浄機などの最新家電の利用による後片付けの時短」(32.2%)、「品質や味が向上してきたお総菜やレトルト食品などの中食の利用による炊事の時短」(28.0%)などがみられた。 主婦は、さまざまな方法で家事の時短に、積極的に取り組んでいることが調査結果から伺えたという。
家族から評価してほしい家事トップは炊事
家族から評価してほしい家事は、炊事が52.6%とトップ。ついで、掃除25.6%、洗濯6.3%、買い物3.2%と続いた。
また家族に言われて嫌だったことは、「料理がおいしくないといわれると、自分で作ったらと思う」(40代)や「よく作るおかずに対して、『またこれ?』と言われた時は、文句があるなら食べるなと言いたかった。」(40代)などだった。
一方、うれしかったことは、「結婚して24年、夫は私が作る料理に必ず評価とねぎらいの言葉を絶やした事はありません。その思いが今でも手料理にこだわる私でいれると思い感謝しています」(40代)や「風邪をひいて寝込んでいたとき、3歳の娘が『私たち(自分と祖母)がご飯作るからお母さんは寝ててね』と言ってくれたことです」(40代)などだった。
主婦にとっての家事は、単なる作業だけではなく、家族に喜んでほしいという思いの表れでもあるようだとのこと。
夫の家事への協力度……6割が非協力的!
夫の家事への協力度は、「協力度0%」が14.2%、「協力度1%~5%」が26.7%、「協力度6%~10%」が21.9%、「協力度11%~30%」が19.1%、「協力度31%~50%」が11.0%、「協力度51%以上」は7.1%となり、「協力度1割以下」が全体の62.8%を占めた。
具体的には、「料理の手伝いをしてくれますが、洗い物とか片づけをしてくれないので、夫が料理をした後の片付けが大変です」(40代)や「お願いすれば動いてくれますが、言わないと動きません」(20代)など夫の家事への協力に対する思いと妻の期待には、大きなズレがあることが伺えたという。
家族に家事を協力してもらうためには、相手へ「ありがとう」という感謝の気持ちをきちんと伝えることが秘訣であり、家族で分担して家事に取り組むことが、家族の絆を深めることにつながっているようだと調査では分析している。