JR東海は1日より、愛知県名古屋市の「リニア・鉄道館」にて、955形式新幹線試験電車(300X)の車内特別公開を開始した。

「リニア・鉄道館」に展示される955形式新幹線試験電車(300X)

955形式新幹線試験電車(300X)は、高速鉄道システムの最新技術を実験する目的で、JR東海が1995年に開発した車両。電車方式としては当時の世界最速(443km/h)を記録したが、2002年に役目を終えて引退・廃車となった。現在、「リニア・鉄道館」で静態保存されているものを含め、先頭車両2両のみが現存している。

車内特別公開では、500km/hまで表示可能な速度計のある運転台や、測定・試験用の機器類など、通常は公開していないところも間近に見学することができる。

なお、車内特別公開の期間中、「リニア・鉄道館」では在来線(313系・211系)の運転シミュレータへの実写映像の導入や鉄道ジオラマガイドなどの催しが予定されている。運転シミュレータは8台あり、通常はCG映像となっているが、このうち4台を実写映像化。館内で行われる抽選(在来線シミュレータ「運転」)に当選した人の中から先着で実写映像バージョンを体験できるという。平日のみの開催で、体験は有料(100円)となる。

鉄道ジオラマガイドは、平日の10時30分から17時までの毎時0分・30分より約20分間実施される。いままで気づかなかった鉄道ジオラマの魅力や見どころが聞けるとのこと。2月8日からは、同日デビューの新型新幹線「N700A」がジオラマ内でも走行開始する。