神奈川パシフィコ横浜で開催中の「CP+2013」。シグマブースでは先日発表された「DP」シリーズの最新型「DP3 Merrill」と新しいレンズシリーズが注目だ。
DP3 Merrillは50mmでF2.8という、これまでのコンパクトさとは少し違った大きなレンズを備えるカメラだ。これまでの「DP」シリーズと同じく4,600万画素のFOVEONセンサーを搭載。35mm判換算では75mm相当と中望遠の画角を持ち、「DP」シリーズでは初となるマクロ撮影も可能だ。
持った感触はコンデジというよりはミラーレス一眼に近い。「DP」シリーズの他の機種と同じく、少しフォーカスに迷う感じがあった。また、会場内でのマクロ撮影は光量が足りないこともあってやや難しく、撮影画像が手ブレすることもあった。会場では背面の液晶でしか画像が確認できないのが残念なところだ。
「DP」シリーズはこれで19mm(28mm相当)のDP1、30mm(45mm相当)のDP2、50mm(75mm相当)のDP3と3機種が揃ったことになる。シーンに応じて使い分ける「DP」シリーズは、デジカメというよりも撮影素子のついたレンズと言うべきかもしれない。多くのユーザーがDP3に注目しているようで、会場のタッチ&トライコーナーには実機を触ろうというユーザーが次から次へと集まっていた。
他にもCP+直前に発表された新レンズのラインナップが展示されている。2012年からシグマが展開している「Art」「Contemporary」「Sports」の3つのプロダクトラインのうち「Art」ラインに入る製品で、ミラーレス用の「19mm F2.8 DN」、「30mm F2.8 DN」、「60mm F2.8 DN」の3本と、一眼レフ用の「30mm F1.4 DC HSM」の4本だ。ミラーレス用の3本はソニーのEマウント用とマイクロフォーサース用が用意される予定でボディカラーも黒とシルバーがある。
「Contemporary」「Sports」ラインの製品である「17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」と「120-300mm F2.8 DG OS HSM」、さらに「35mm F1.4 DG HSM」もニコンマウントのものが登場して触れる状態での展示があり、多くのユーザーで賑わっていた。
一眼レフ用の「30mm F1.4 DC HSM」は2012年に発売されて好評の「35mm F1.4 DG HSM」とよく似たフォルムを持つArtラインのAPS-C用のレンズ。価格や発売時期は未定だが、SIGMA、ニコン、キヤノンの各メーカー用が登場する予定だ。