米Microsoftは1月29日(現地時間)、一般・個人向けのOfficeスイートの新版「Office 365 Home Premium」(サブスクリプション形式)と「Office 2013」(パッケージ版)各エディションの販売を開始した。
Microsoftが29日に配信したプレスリリースのタイトルは「Microsoft Releases Office 365 Home Premium」だった。ほとんどをOffice 365 Home Premiumの説明に費やし、パッケージ版については提供開始に触れたのみ。Office.comでもOffice 365 Home Premiumを前面に押し出すなど、サブスクリプション版の普及に力を注いでいる。
クラウドサービスとして設計されたOffice 365 Home Premiumは、1ライセンス(1サブスクリプション)で最大5台のWindows PC/WindowsタブレットおよびMacと、対応モバイルデバイス(Windows Phoneなど)で使用できる。自分のPCやMacを持ち歩いていないときでも、インターネットに接続したWindows 7/8で動作するPCがあれば、Office on Demandを用いてフルバージョンのOfficeアプリケーションをストリーミングして使用可能だ。アプリケーションの構成は、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、Publisher、Accessなど。21言語に対応する。クラウドストレージとして20GB分のSkyDriveが付属し、また毎月60分のSkype通話(40カ国以上で使用可能)を利用できる。米国でのサブスクリプション価格は99.99ドル/年(ひと月あたり8.34ドル)または9.99ドル/月。30日間の無料トライアルも用意されている。
Microsoftはまた、大学生向けの「Office 365 University」の提供も開始した。サブスクリプション価格が79.99ドル/4年。ひと月あたり1.67ドルで、クラウドサービス世代のOfficeを使用できる。同社はさらに「Office 365 for businesses」の提供を2月27日に開始する予定だ。
パッケージ版のOffice 2013は、コアOfficeアプリケーションで構成される「Office Home and Student 2013」(139.99ドル)、Outlookを含む「Office Home and Business 2013」(219.99ドル)、PublisherとAccessも含む「Office Professional 2013」(399.99ドル)の3つだ。