パナソニックは1月29日、デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」シリーズの新モデル「DMC-TZ35」を発表した。発売は2月14日で、価格はオープン。推定市場価格は35,000円前後となっている。
薄型ボディに超望遠ズームレンズを搭載する旅カメラ「LUMIX TZ」シリーズの新モデルで、同日に発表された「DMC-TZ40」の下位モデル。レンズはDMC-TZ40と同様に光学20倍ズーム対応ながら、ボディの厚さは28.7mmに抑えられている。レンズ表面に、光の反射を低減する超低屈折率の薄膜形成技術「ナノサーフェスコーティング」が施されているのも同様で、ゴーストやフレアを抑えてクリアな写真を撮影可能。
DMC-TZ40との主な違いは、ヴィーナスエンジンが従来型、GPSやWi-Fi、NFC(Near Field Communication)には非対応であるほか、手ブレ補正が「5軸ハイブリッド手ブレ補正」ではなく従来式の光学手ブレ補正で、撮像素子も有効1,610万画素・1/2.33型高感度MOSセンサーとなっている。
なお、DMC-TZ40、DMC-TZ35を含め、「DMC-FH10」以外の「LUMIX」新モデルでは「クリエイティブパノラマ」撮影機能が新たに搭載された。これは、水平・垂直・360度のパノラマ撮影機能と、フィルター効果を組み合わせた機能。利用できるフィルター機能は「Expressive」「Retro」「High Key」「Low Key」「Sepia」などで、機種によりフィルター数は異なる。DMC-TZ40とDMC-TZ35では12種類のフィルター効果を利用できる。
主な仕様は、撮像素子が有効1,610万画素の1/2.33型MOSセンサーで、レンズが焦点距離24~480mm(35mmフィルム換算時)のLEICA DC VARIO-ELMARレンズ、開放F値がF3.3~F6.4、対応感度がISO100~ISO3200(高感度モード時ISO1600~ISO6400)。背面のモニターは約46万ドット・3型の液晶で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードおよび内蔵メモリ(約90MB)。動画の記録形式はAVCHDおよびMP4で、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60i。バッテリーはリチウムイオン充電池、CIPA準拠の撮影枚数は約260枚となっている。
サイズはW104.9×D28.7×H58.9mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約171g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約193gだ。