キヤノンは1月29日、デジタルカメラ「IXY」シリーズの新モデル「IXY 610F」を発表した。発売は2月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は27,980円前後となっている。
2011年9月に発表された「IXY 600F」の後継モデル。薄型・スタイリッシュなボディはそのままに、IXY 600Fでは光学8倍だったズーム性能が光学10倍へ、広角撮影も28mm(35mmフィルム換算時)から24mm(同)へと進化。さらに、画像処理エンジンも「DIGIC 4」から最新の「DIGIC 5」とされ、IXY 600Fより高画質化が図られている。光学10倍ズームに加えて、画質劣化を抑えつつデジタルズームを行う「プログレッシブファインズーム」利用時は20倍相当まで高画質なままでズームが可能だ。
IXY 600Fからの進化点としては、Wi-Fi(無線LAN)接続機能が追加された点も挙げられる。Wi-Fi機能は、2012年に発表された「IXY 1」などでも搭載されていたが、IXY 610Fではさらに進化。接続履歴から簡単に接続できるようになったほか、Facebookグループへの投稿、PCへのサーバー経由転送(「CANON IMAGE GATEWAY」連携)などが可能となった。
撮影機能としては、静止画撮影時にシャッター前の4秒間の動画を同時記録する新機能「プラスムービーオート」を搭載。子どもの成長記録や、旅行・パーティーなど特別なシーンの思い出を静止画とスナップ動画両方で残すことができる。
主な仕様は撮像素子が有効約1,210万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射方式)で、レンズの焦点距離が24~240mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF3.0~F6.9、対応感度がISO80~ISO6400となっている。モニターは約46.1万ドット・3型の液晶で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。動画の記録画素数が1,920×1,080ドット(フルHD)。
バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約220枚だ。
サイズはW97.2×D22.5×H56.4mm、重量は本体のみで約125g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約144gとなっている。