パナソニックは1月29日、デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」シリーズの新モデル「DMC-TZ40」を発表した。発売は2月22日で、価格はオープン。推定市場価格は45,000円前後となっている。

「DMC-TZ40」

超望遠ズームレンズやGPSを搭載し、「旅カメラ」の愛称の「LUMIX TZ」シリーズ新モデル。光学20倍のズームレンズを搭載しながらも厚さが27.7mmと、従来機「DMC-TZ30」よりさらに5mm薄くなった。

撮像素子は有効1,810万画素・1/2.3型で高感度対応の新開発MOSセンサーを搭載するほか、画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」も進化。従来エンジンよりノイズ処理が高性能になり、「Edge Smoothing NR」でエッジ部分の鮮明さを保ち、低周波ノイズ低減性能の向上でベタ部分のノイズを抑える。

レンズ表面にはTZ30同様、ナノ(nm)レベルの微細構造を持つ「ナノサーフェスコーティング」を適用。超低屈折率の薄膜をレンズ表面に形成することで、光線の反射を低減し、ゴーストやフレアを抑えた撮影が可能となっている。

ブレ対策としては、パナソニック製デジタルビデオカメラで採用されている「5軸ハイブリッド手ブレ補正」対応の「Power O.I.S.」を採用。水平・垂直の手ブレに加え、横軸・縦軸・前後軸の軸ブレに対応することで、歩きながらの撮影でもブレにくい。

撮影以外の機能では、「TZ」シリーズとして初めてWi-Fi(無線LAN)接続に対応。撮影した画像をスマートフォンやPCなどにワイヤレスで転送できるほか、スマートフォンからワイヤレス操作したり、Wi-Fi Direct機能でDLNA対応テレビにワイヤレスで写真を表示させたりすることが可能。スマートフォンとの接続時には近距離無線通信「NFC(Near Field Communication)」でワンタッチするだけで、手軽にWi-Fi接続できる。

従来モデルでも対応するGPSは、新たに「GLONASS」にも対応することで測位精度が向上。撮影場所をモニター上で地図表示させたり、ログデータをSDカードに保存したりできる。

主な仕様は、撮像素子が有効1,810万画素の1/2.3型MOSセンサーで、レンズが焦点距離24~480mm(35mmフィルム換算時)のLEICA DC VARIO-ELMARレンズ、開放F値がF3.3~F6.4、対応感度がISO100~ISO3200(拡張設定でISO6400を利用可能)。背面のモニターは約92万ドット・3型のタッチパネル液晶(2点タッチ対応)で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードおよび内蔵メモリ(約12MB)。動画の記録形式はAVCHDおよびMP4で、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60p。バッテリーはリチウムイオン充電池、CIPA準拠の撮影枚数は約300枚となっている。

サイズはW108.3×D27.7×H58.9mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約172g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約198gだ。

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