カシオ計算機は29日、「ハイスピードエクシリム」の新製品として、シリーズ最高となる約515枚の撮影が可能な「EX-ZR400」を発表した。シルバー/ホワイト/ピンクの3色を用意。2月8日より発売し、価格はオープン。店頭予想価格は40,000円前後。

シルバー

ホワイト

ピンク

独自の低消費電力技術とアルゴリズムの最適化により、約515枚の枚数を撮影できる長電池寿命のモデル。タイムラグ、ピンぼけ、手ブレを限りなく"ゼロ"に近づける「TRIPLE ZERO」を開発テーマにしており、高速処理を行うリコンフィギュラブルプロセッサと2次元描画をスムーズに行うベクターグラフィックコアで構成される「EXILIMエンジンHS Ver.3」を搭載。起動は0.994秒、オートフォーカスは0.14秒、レリーズタイムラグは最短0.26秒と高速で、快適な撮影を行える。

レンズは光学12.5倍(35mm換算24-300mm)で、超解像技術でのプレミアムズームにより、解像感を保ちつつ最大25倍までズームできる。さらに、HDズームとデジタルズームを併用することで、VGAサイズになるものの最大199.3倍までズーム可能。液晶モニタは約46万画素の3.0型、撮影モードの選択はモードダイヤルで行う。

主な撮影機能は、同日に発表された「EX-ZR700」とほぼ同等。サクサク撮影とパスト連写(過去から現在までを随時連写)を組み合わせ、1回のシャッターで3枚を撮影・保存する「トリプルショット」も使える。子供やペットなど動きのある被写体でも、"ここぞ"の瞬間を撮りやすくなった。

また、高精度なオートモードの「プレミアムオート PRO」、フォーカス位置をずらしながら連写・合成して手前から背景までピントが合った写真に仕上げる「全焦点マクロ」、一眼レフカメラのようなぼけのある撮影が行える「背景ぼかし」など多数を搭載する。

そのほか、白飛びや黒つぶれがなく見たままの写真を撮る「HDR」、最高感度ISO25600で高速連写・合成してほぼ暗闇でも明るく撮影する「HSナイトショット」、局所的にコントラストや彩度の強度を変化させる「HDRアート」、8種類のフィルタ(トイカメラ/ソフトフォーカス/ライトトーン/ポップ/セピア/モノクロ/ミニチュア/フィッシュアイ)が使える「アートショット」なども利用可能。「アートショット」のフィルタは動画撮影時でも効果がある。

「ワイドショット」機能では、カメラを動かしながら自動で高速連写・合成することで、超広角撮影が可能。また、最大360度のパノラマ画像を撮影できる「スライドパノラマ」や、ワンシャッターで3枚撮影する「トリプルショット」など、ハイスピード連写性能を使ったユニークが機能が多い。撮影しながら液晶画面の一部で画像を表示・確認できるミニレビュー表示機能も搭載する。

主な仕様は、撮像素子が有効1,610万画素の1/2.3型CMOS、手ブレ補正はCMOSシフト方式、連写は最大30枚/秒、最短撮影可能距離は約1cm~。ISO感度はISO80~3200で、HSナイトショット時は最大でISO25600、動画撮影時はオートになる。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(30fps)。レンズの焦点距離は24~300mm相当(35mmフィルム換算時)、解放F値がF3.0~F5.9。

記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードのほか、約52.2MBの内蔵メモリが利用可能。東芝の無線LAN搭載SDメモリーカード「FlashAir」や、Eye-Fiメモリーカードにも対応する。バッテリは専用リチウムイオン充電池(NP-130)で、CIPA規格準拠の撮影可能枚数は約515枚。本体サイズはW104.8×D28.6×H58.1mm、重量は約205g(電池およびメモリカードを含む)。