映画『ナイトピープル』の初日舞台あいさつが26日、東京・シネマート新宿で行われ、キャストの佐藤江梨子、北村一輝、三元雅芸と門井肇監督が出席した。

左から、三元雅芸、佐藤江梨子、北村一輝、門井肇監督

映画『ナイトピープル』は、直木賞作家・逢坂剛の短編集『情状鑑定人』に所収の「都会の野獣」を実写化したクライム・サスペンス作品。愛する人の死という過去に縛られている信治(北村)が営むワインバー"Night People"に、店で働かせて欲しいという言うミステリアスな萌子(佐藤)が現れる。次第に萌子に魅かれていく信治だったが、ある日、刑事を名乗る曾根(杉本哲太)が店を訪れ、萌子が2億円を強奪した犯罪者だと告げる。しつこく付きまとう曾根から萌子を守ろうとする信治だったが、やがて2億円を巡るそれぞれの思惑が浮き彫りになっていく――というストーリーで、映画はシネマート新宿で公開中。

男たちを翻弄する萌子を演じた佐藤は「最後までみんなの騙し合いが続くジェットコースタームービー。つかみどころの無い役で面白かったし、アクションがすごく素敵で楽しかった」とあいさつし、門井監督「アクションサスペンスという内容だけど、悪い部分もあるけど憎めない主人公たちが繋がっていく様を観て欲しい」とPR。同作で本格的なアクションを見せた三元は、北村の大ファンだそうで「北村さんの作品は全部観てるくらい尊敬してるので、プレッシャーでした」と撮影を振り返ると、北村は「それにしては全然しゃべってくれなかったから、嫌われてるかと思った」と照れ笑い。三元は「役づくりで話さないようにしてたんですが、クランクアップの時に僕のところに来てくれて、『その事知ってたよ』と言ってくれて……」と感激していた。

また、銃撃戦などのアクションにも挑戦した佐藤は「楽しかったですよ!血しぶきを浴びて格好良い~って思ってました」とニヤリ。初共演の北村については「キスシーンで真剣にチューした方が良いと思ってやったけど、笑ってしまって。そうしたら、『それ、良いね~』って言われました」とエピソードを披露すると、北村は「覚えてない……」と大照れ。「えーっ、覚えてないんですか!? もっと、何かやれば良かった」とスネる佐藤に、北村は「人がいっぱいいるから緊張していっぱいいっぱいで……。何年役者をやってるんだって感じですよね」とタジタジ。その後も「濃い顔ですね。今日はソラマメみたい」、「北村さんのファンは"カズキスト"って言うんですよね? 私も1人の"カズキスト"としてこの映画を広めていきたい」と佐藤に弄ばれ、北村は「もうイジり過ぎだよー!」とお手上げ状態で会場の笑いを誘っていた。