Androidデバイス向けにセキュリティ&ユーティリティアプリを提供しているLookoutが、デバイスを紛失したユーザー向けの興味深い新機能を導入した。不正にデバイスアクセスを試みた人物の写真を取得する機能のほか、紛失後にカスタマイズされた各種メッセージをリモートから表示する機能など、単にリモートワイプや位置情報取得だけではない提案が含まれている。
1月24日付けで配布が開始された新バージョンはGoogle Playから入手可能だ。噂の新機能は「Lock Cam」の名称で呼ばれ、Androidデバイスのロックスクリーンから間違ったパスワードを使ってログインが試みられた場合、正面カメラを使ってその人物の写真を取得し、あらかじめ指定したメールアドレスにその旨を画像と位置情報とともに報告してくる。使い方しだいでは紛失時以外にも、端末への不正アクセスを適時チェックするのに役立つかもしれない。新機能の要求スペックはAndroid 2.3以上の端末でロックスクリーンを使用する設定になっていること。あとは写真を取得するための正面カメラの搭載が必要となる。
対応言語は英語のみで、無料ユーザーには来週以降、月額2.99ドルのプレミアム契約ユーザーの場合は現時点で設定画面から同機能を有効にできる。仕組みは下記のプロモーション動画を参照してみてほしい。
またLookoutによれば、端末を紛失したユーザーは多くの場合、そのまま端末を取り返すことなく諦めざるを得ないケースが多いという。そのため従来であれば情報保護のためにリモートワイプで端末を初期化したり、位置情報を使って場所の取得、あるいは実際に電話をかけて音から位置を特定しようと試みるケースが多かっただろう。だがLookoutプレミアムユーザー向けの新機能として、新たに最大300文字のメッセージをロックスクリーンに表示する機能が追加されている。これにより、紛失した場合に別の端末からカスタムメッセージを表示させることで、端末を取得したユーザーに連絡先を伝えることも可能だ。
(記事提供: AndroWire編集部)