ラックスマンは1月25日、ハイレゾデジタルオーディオ再生が可能なUSB対応DAC「DA-06」を発表した。発売は2月で、希望小売価格は315,000円。

「DA-06」のフロントパネル

「DA-06」のリアパネル

DA-06は、2012年11月に開催された「東京インターナショナルオーディオショウ」のラックスマンブースで先行展示されていたハイエンドDAC。

DACチップは、バーブラウン製「PCM1792A」を左右チャンネル独立で搭載。アナログ回路はCD/SACDプレーヤー「D-06」と同等規模で、DACチップの差動出力をそのまま接続した完全バランス構成となっている。

デジタル入力は、USBポート(Type B)×1基、S/PDIF光×2系統、S/PDIF同軸×2系統、AES/EBU(XLR)×1系統を装備。USBからの入力では、2.82MHz、5.64MHzのDSDデータに対応するほか、32kHz、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHz、352.8kHz、384kHzのリニアPCM信号に対応する。量子化ビット数は、16bit、24bit、32bitを利用できる。S/PDIFとAES/EBUからの入力では、32kHz、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHzのサンプリング周波数、16bit、20bit、24bitの量子化ビット数が利用できる。

テキサス・インスツルメンツ(TI)の32bitDSP「TAS3152」を採用しており、入力したPCM信号は、最大で384kHzにアップサンプリング可能だ。PCM信号では、DSPによる3種類のデジタルフィルターを使用可能で、DSD信号ではDACチップ内蔵のアナログFIRフィルターで、音質を2種類に切り換えることができる。また、高精度で低ジッターな低位相雑音クロックモジュールを採用するほか、USB入力では、専用DSPにより低ジッター化が図られている。

出力インタフェースは、アナログがRCAアンバランス×1系統にXLRバランス×1系統で、デジタルがS/PDIFの光と同軸それぞれ1系統だ。アナログ出力の位相を切り換える位相切替機能も装備する。また、リニアPCM信号を最大192kHz/24bitで出力するDDコンバーター機能も利用できる。

周波数特性は、2Hz~55kHz(+0、-3.0dB)、全高調波歪率は0.0005%(アンバランス/バランスとも)で、S/N比は124dB(IHF-A)となっている。消費電力は15Wで、本体サイズはW440×D400×H92mm、重量は11kgだ。

動作環境は、WindowsではXP以降に付属のドライバーをインストール、MacではUSBオーディオクラス2.0対応の標準ドライバーで動作する。DSD再生は、WindowsはASIOとDoP、MacはDoPのみ対応する。Windows/Macに対応した標準プレイヤーソフトが提供される予定だ。