インターネットの主戦場はPCからスマートフォンへと急速な勢いでシフトしてきている。そんな転換期に脚光を浴びているのが、LINEをはじめとする無料通話&チャットアプリだ。最近ではLINEだけでなく、他企業からも同様のアプリが次々とリリースされているが、中でも注目したいのが昨年末にYahoo! Japanから50%の出資を受けて本格的に日本展開を開始した「カカオトーク」である。
このカカオトーク、LINEに比べると知名度・浸透度はこれからといったところだが、実はLINEよりも先にリリースされていたアプリなのだ。
ではカカオトークとLINEにはどんな違いがあるのか。カカオトークならではの機能や、安心して使うための設定などを紹介していこう(今回はiOS版を紹介する)。
登録の流れと注意点
カカオトークをダウンロードして起動すると、まず電話番号を尋ねられる。他のアプリ同様にカカオトークも電話番号認証でアカウントを作成するためだ。ここは自分の端末の電話番号を入力しよう。すると入力した番号宛にSMSが送信されるので、そこに書かれてある4桁の認証番号を入力して登録完了だ。SMSが届かない場合は再送信し、それでもダメならメールの拒否設定を見直そう。
登録が完了して流れに沿って進めていくと、アドレス帳をアップロードするかどうかを尋ねられる。アップロードすると、アドレス帳の中ですでにカカオトークを使っている人がフレンド("カカとも"と呼ぶ)リストに追加されるが、ここではアップロードしないことを推奨する。連携は後からいつでも可能なので、本当にアップロードするかどうかはじっくり考えた方がいい。
カカオトークの画面には「カカとも」「トーク」「カカとも検索」「その他」という4つのメニューが画面下部にあり、右上にカカともを検索したり管理したりするためのボタンがある。
LINEでは昨年、タイムラインとホームという2つの新機能が追加され、よりSNS的な方向へ進化したが、カカオトークにはそうした機能はなくプロフィールが設定できるのみ。実にシンプルだ。
最大の特徴は5人同時通話
そうしたカカオトークの方向性がはっきり見えるのが、5人で同時に話すことができるグループ通話機能だ。もちろん全員がカカオトークを入れている必要はあるが、それなりの音質でグループ通話できるため、使い方次第では非常に便利な機能になりうる。
スタンプも使える
もちろんスタンプを使った1対1、または複数でのトークチャットはLINE同様に行える。スタンプの数はLINEに比べるとまだまだ少ないが、現状すべて無料なのは嬉しいところだ。