中国では3Gによる無線ブロードバンド接続がまだそれほど普及していないことが知られているが、あるアナリストの最新報告によれば、2012年における同国の3G契約者数は83%増えて2億3300万に達したという。それだけ3G通信を必要とする端末を所持するユーザーが増えていることを意味しており、中国でのシェア拡大を狙う端末メーカー各社にとっては大きなビジネスチャンスが到来しつつあるといえるだろう。
同件はTopeka Capital MarketsのアナリストBrian White氏が報告したもので、Apple Insiderが同氏のレポートを引用する形で報じている。それによれば、中国の3G回線契約数は2011年の1億2750万から8割以上増加し、2億3300万に達したという。2012年12月の単月だけでも1180万回線が増加しており、現在中国の全契約回線のうち21%が3Gベースになった。もっとも、日本のように2Gサービスの終了した国や、欧米のように3G以上の回線比率が高い国と比べればまだまだ低い水準だが、わずか2割程度のシェアで2億3300万回線に到達するという部分で、同国の潜在力の高さがうかがえる。
間もなくAppleが同社会計年度で2013年度第1四半期(2012年10-12月期)決算を発表する予定だが、先進国でのスマートフォン需要が飽和しつつあるといわれるなか、同社が最近力を入れている中国などの新興国でのシェアをどれだけ躍進できるかに注目が集まっている。
(記事提供: AndroWire編集部)