デスクトップPC、ノートPC問わず、これまでさまざまなビジネス向けPCをリリースしてきたデル。2012年11月に発売した14型ノートPC「Latitude 6430u」も、ビジネスに求められる機能、性能を確保しつつコストパフォーマンスを向上させ、可搬性にも配慮したシリーズ初のUltrabookとなっている。

そして、2012年12月にはWindows 8にも対応。今回は、まさに最新のビジネス向けPCとなったこのモデルについてレビューしてみたい。

デル「Latitude 6430u」

■主な仕様   [製品名] Latitude 6430u   [CPU] Intel Core i5-3427U(1.80GHz)   [メモリ]  4GB  [ストレージ] 64GB SSD   [光学ドライブ] ―   [グラフィックス] Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)   [ディスプレイ] 14型ワイド(1,366×768ドット)   [OS] Windows 8 Pro 64bit   [直販価格] 最小構成時で124,980円~  

米国防省の規格に沿った堅牢なボディを実現

「Latitude 6430u」でまず注目したいのが、先代となる「Latitude E6420」から引き継いだきょう体の頑丈さだ。米国防総省が制定した規格「MIL-STD 810G」に準拠し、極端な高温・低温、高湿度下での動作、耐衝撃、耐振動など、高度な耐久性能を達成。

ヘビーデューティな使用環境にも耐えるこれらの堅牢性を実現しながらも、Ultrabookの要件を満たした厚さ20.9mm、重量1.69kgの小さなボディにまとめ上げた。

凹凸の少ないシンプルなデザインで、外装は天板、底面、キーボード周りも含めほぼ全面がマット素材。指紋が目立たず、滑りにくい表面処理に仕上げられている点も、毎日使って、頻繁に持ち運ぶことの多いビジネス向けPCに適している。

天板も底面もマットなため、滑りにくく、安心して持ち運べる

キーボード周りもマットな質感

薄さは20.9mm、3セルバッテリ装着時の重量は1.69kg

基本性能は前モデルの「Latitude E6420」から全体的にワンランクアップ。CPU世代は最新であるIvy Bridgeとなっており、本機は超低電圧版・1.8GHzのIntel Core i5-3427U(ターボ・ブースト・テクノロジー使用時最大2.8GHz)を内蔵するが、超低電圧版・2.0GHzのCore i7-3667U(ターボ・ブースト・テクノロジー使用時最大3.2GHz)も選択できる。メモリは4~16GB、内蔵ストレージは64~256GBのSSDから選択可能。

GPUはCPU内蔵のIntel HD Graphics 4000。通信機能はギガビット対応の有線LANポートに加え、オプションによりIEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0を備える。内蔵カメラはHD対応で、ビデオ会議にも十分以上の性能を発揮する。

右側面にはLANポート、USB 3.0ポート、SDカードスロット、セキュリティロックスロット

左側面にはVGA出力、USB 3.0ポート、ヘッドフォン出力兼マイク入力。無線通信のオン・オフ切替スイッチもある

背面にあるのはHDMI出力と、eSATA/USB兼用インタフェース

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