レノボの「IdeaPad Yoga」は、ディスプレイのヒンジが360度開くことで、タブレット形状へと変形できるコンバーチブルノートだ。既存モデルではIntel CPUとWindows 8を搭載する13.3型の「IdeaPad Yoga 13」と、NVIDIA Tegra 3とWindows RTを搭載する11.6型の「IdeaPad Yoga 11」をラインナップしているが、今年のCESではYoga 11のIntel CPU/Windows 8版と言える「IdeaPad Yoga 11S」を見ることができた。
Yoga 11Sの最大の特徴は、型番の末尾に"Y"がつくIntelの新たな省電力プロセッサを採用している点だ。同プロセッサの詳細については、こちらのリンクのリリース記事を参考にしていただきたい。TDPは13Wなのだが、SDP(Scenario Design Power)とIntelが呼ぶ新指標で7Wの消費電力枠を実現したとしており、SDPで言うところの"シナリオ"がどんなものなのかは不明だが、従来以上の省電力をうたっている。
この省電力Ivy Bridgeを利用することで、従来はARMベースのSoCとWindows RTの組み合わせであったYoga 11に、フルPCのアーキテクチャを実装できたというのが、今回のYoga 11Sとなる。展示機では、「Intel Core i5-3339Y」(1.50GHz動作)を搭載しており、Windowsエクスペリエンス・インデックスのプロセッサスコアでは「6.3」を記録していた。
ほかYoga 11Sの主なスペックだが、ディスプレイは11.6型1366×768ドットのIPS液晶を備え、マルチタッチ対応。CPUは最大でCore i7の搭載も可能としており、メモリは最大8GBのDDR3、ストレージは最大128GBのSSD、OSはWindows 8 Pro(もしくは無印)というもの。本体サイズは既存のYoga 11とほとんど同じだが、厚さが17.2mm、重量が1.4kgと、やや厚く重くなっている。春に発売予定で、価格は北米市場での参考価格で799ドル。