近畿日本鉄道はこのほど、特急サービスの変更について発表した。3月21日の新型観光特急「しまかぜ」運行開始に合わせて座席番号が変更され、「伊勢志摩ライナー」ではサロンカーの料金が変更される。
同社はより便利で多彩な特急サービスを提供するため、特急システムの再構築を進めている。座席番号の変更もその一環。現在、特急列車の座席番号は数字のみの表示となっているが、新型観光特急「しまかぜ」がデビューする3月21日より、数字とアルファベットを組み合わせた座席番号に統一(デラックスカーを除くすべての特急座席が対象)。利用者にとっても座席の位置などがわかりやすい表示となる。
同じく3月21日には、「伊勢志摩ライナー」のサロンカー(サロンシート・ツインシート)の料金も変更に。現在、大人3人でサロンシート(4人席)を利用する場合、サロン料金として大人4人分の特急料金が必要だったが、このサロン料金が廃止され、大人3人分の特急料金でサロンシートを利用できるようになる。大人2人、子供1人の場合も、大人2人分と子供1人分の特急料金でサロンシートの利用が可能。
ツインシート(2人席)も従来は大人2人分の特急料金を必要としたが、3月21日以降、大人1人、子供1人で利用する場合はそれぞれの特急料金のみで利用可能となる。
その他、近鉄では2月6日より、「近鉄電車インターネット予約・発売サービス」の機能を拡大。特急を乗り継ぐ利用者の利便性向上を図るべく、同サービスの乗継発売機能が拡大され、座席種別(デラックスシート・サロンシート・一般席)や座席番号まで好みに応じて予約できるという。3月20日からは、期間限定で近鉄特急ネット購入割引を実施。「近鉄インターネット予約・発売サービス」を利用し、500円区間および870円区間(80kmまでの利用)の特急をクレジットカードまたは積立金で購入した場合、特急ポイントの付与に加え特急料金が10%引きになる。
なお、今回の特急サービスの見直しに合わせて、特急カード(マンスリービスタ14、ビスタカードプラス)の発売は2月20日をもって終了となる。