1月26日公開の映画『さよならドビュッシー』の完成報告スペシャルイベントが17日、都内で行われ、主演の橋本愛をはじめ清塚信也、主題歌の泉沙世子、利重剛監督、原作の中山七里が出席した。
第8回『このミステリーがすごい!』大賞で大賞を受賞した中山七里原作の同名小説を、2001年の『クロエ』以来、約10年振りにメガホンを執った利重剛監督の最新作となる本作。昨年公開された映画『Another アナザー』や『桐島、部活やめるってよ』での演技で注目を集めた橋本愛が主演を務め、火事で全身に大やけどを負いながらもピアニストの夢を追うヒロインの香月遥役を熱演している。
この日のイベントは、劇中で橋本が演じる遥のピアノの先生を演じた清塚信也によるリサイタルショーで幕開け。その後に舞台あいさつとなり、印象的なシーンを聞かれた橋本は「今日思い出したんですけど、私死にかけたんです。殺されかけたんですよ!」とただならぬ発言。その理由として「火事のシーンがあったんですけど、あの時は実際に燃やして撮影したんです。でも炎の火力が強すぎて、火傷一歩手前でした。『死ぬな~』と思ってカメラの前から逃げました」と説明すると、現場を仕切った利重監督は「あの時は危なかったね~」と他人事のように返して会場の笑いを誘った。
本作が本格的な俳優デビューとなるピアニストの清塚は、劇中で橋本のピアノの先生を演じたが、橋本について「素晴らしい生徒でしたよ。橋本さんは柔らかく手を動かしてくれたので、僕が教えることはほとんどありませんでした」と絶賛。さらに「弾いたらどうですか?」と橋本にピアノの演奏を促すと、橋本が『月の光』を演奏。それを聞いた清塚は、ピアノに近づいて1月12日に誕生日を迎えた橋本に『ハッピー バースデートゥーユー』を演奏し、用意されたバースデーケーキを前にした橋本の顔から笑みがこぼれた。「誕生日から2日も経っていたので監督だと思いました」と天然ぶりも。だが「ありがとうございます」と何度も口にして感激した様子だった。映画『さよならドビュッシー』は、1月26日より新宿ピカデリーほかで全国公開。