昨年2011年10月26日にWindows 8の発売とともに提供が開始されたMicrosoftのARM版タブレット「Surface with Windows RT (Surface RT)」だが、それから約3ヶ月、いよいよIntelプロセッサを搭載したx86版タブレットの「Surface with Windows 8 Pro (Surface Pro)」が投入される時期が近付いてきた。Microsoft関係者が数週間内にも販売が開始されることを予告している。

Surface

同件を報じているのはZDNetで、米MicrosoftのSurface製品担当ジェネラルマネージャのPanos Panay氏のTwitterでの発言を引用して紹介している。Microsoftは昨夏に2種類のSurfaceを発表したが、Surface RTはWindows 8と同時発売なのに対し、Surface Proについては「Surface RT発売から90日以降」の提供開始が予告されていた。10月26日がSurface RTの発売日だったことを考えれば、Surface Proの発売時期は1月末になると予想できるため、もう間もなくMicrosoftから正式なリリース日程が発表されるはずだ。Panay氏の発言は、Surface Proがすでに工場の出荷ラインを通過しており、発売が秒読み段階に入ったことを示唆している。

Surface Proは10.6インチパネルを採用と本体サイズはSurface RTとほぼ同様だが、画面解像度が1366×768からフルHDの1920×1080へと増加しているほか、プロセッサがTegra 3からCore i5になり、メモリとストレージともに容量が倍増しているなど、機能面が大幅強化される。またバッテリ容量も増加している関係で、本体厚と重量が4割ほど増えている。価格はストレージ容量64GBモデルが899ドル、128GBモデルが999ドルで、競合製品と比較すると若干割高の値付けになっていると考えられる。

Windows 8 PCのリファレンスモデル的扱いとなる同製品だが、一方で従来のOEMパートナーと直接競合する形となるため、発売時期がプライムタイムから90日遅れとなり、値付けも戦略的なものからやや離れている。「Surfaceを使いたいが、RTでは既存のWindowsアプリケーションが利用できない」と悩んでいるユーザーに特にお勧めだろう。なお、日本での現時点での販売計画は不明だ。