オリックス生命が所属するオリックスグループは16日、「第9回 オリックスマネー川柳」の入賞作品を発表した。
「オリックスマネー川柳」は、2004年に開始した川柳コンクール。今回は2012年10月10日~11月26日の期間に「お金」をテーマにした作品を募集し、寄せられた計7万3,489句の作品の中から、川柳家の尾藤一泉氏らによる審査の結果、入賞作品26句が決定した。
大賞に選ばれたのは、チョコバンクさん(熊本県・40代男性)の「総理の座 程にお金が 回らない」。審査員の尾藤氏は「『総理の座』と『お金』という目の前の二つのモチーフを対比して並べただけだが、『回らない』という下の句によって、作者は見事に日本の状況、気分を描き出した。わずか十七音に託された表現の深さを感じる一句」と評している。
オリックスグループ賞には次の5句を選出。オリックス生命賞は瀬戸ピリカさん(神奈川県・40代女性)の「親のスネ iPSで 直したい」、オリックス銀行賞はまこパパさん(埼玉県・30代男性)の「ままごとも パパの小遣い 2万円」、オリックス・クレジット賞は赤とんぼさん(静岡県・60代男性)の「好景気 知らぬ子供が もう二十歳」、オリックス自動車賞はmakotocyanさん(神奈川県・20代女性)の「白馬より 低燃費車の 王子様」、オリックス不動産賞はちゅら島太郎さん(静岡県・50代男性)の「借金が ワイルドだろう この国は」となっている。
このほか、優秀賞としてtureさん(愛知県・50代女性)の「入学金 偏差値よりも 高いのね」など20句が選ばれている。
今回の応募の傾向を分析すると、インターネット70.8%、はがき19.0%、携帯・スマートフォン8.6%、Facebook1.6%となった。応募者の年代は40代が18.8%で最も多く、その他の年代が僅差で続いた。男女の割合は男性67.7%、女性32.2%。受賞作品26句については、30代が7名で最多となり、40代、50代、60代がそれに続いた。
キーワードについて見ると、前回に引き続き「お金、金、マネー」がトップ。次が「消費税/増税/税金」となった。このほかノーベル賞のiPS絡みや不況に立ち向かう作品、「夢」が多数寄せられた。また、ロンドンオリンピックや、金環日食、格安航空会社の台頭などもあり、「金メダル」「金環日食」「LCC」といったキーワードも多かったという。
なお、入賞作品、応募作品分析などは「オリックスマネー川柳」サイトにて紹介している。