独身のキャリア女性が住宅購入へ踏み切るきっかけ

独身のキャリア女性で、住宅購入に踏み切る人が増えています。それはなぜでしょうか?

ある程度、キャリアを積んだ独身女性というのは貯金があるものです。もしかしたら、貯金がたまったことでそのような決意を固めやすいのかもしれません。

でも、もうひとつ本当は理由があるのです。それはキャリア女性にありがちな、経験値の問題です。

■遊びやおしゃれにお金を使うのは、限度がある

旅行、洋服、飲み代…。独身ライフを謳歌(おうか)してきたキャリア女性は、一定レベルのお金を使ってきた方も多いものです。それらの買い物で一定レベルの経験値をため、お金を使うことに慣れてくると、もっと刺激のあるお金の使い道、あるいはもっと堅実なお金の使い道を探すようになることが多いのです。

その使い道のひとつとして、住宅購入が選ばれるようになってきています。

■持ち直しはじめた、シングル女性のマンション成約数

リクルートの「首都圏新築マンション契約者動向調査(2011年)」によると、シングル女性のマンション成約数は2006年から2010年にかけて5パーセント前後で推移していたそうですが、2011年では6.1パーセントまでマンション成約者が持ち直しています。

2011年、独身キャリア女性が住宅購入に踏み切った、そのタイミングとは何だったのでしょうか。

■マンション購入者は、便利さと快適さを求めている?

メジャーセブンによる「第16回 新築分譲マンション購入に際しての意識調査 2011年」によると、「交通の便がよいところに住みたい」という理由が去年5位だったのに対し、2011年では3位に浮上しています。

これは独身のキャリア女性だけのデータではありませんが、独身キャリア女性が同じような傾向を持っているともいえます。

今までは旅行、おしゃれ、飲み会などにお金をかけていた独身女性が、さらなるステップアップとして暮らしへの投資を考え始めていると言ってもよいのかもしれません。

■独身女性がマンションを購入する上で、気をつけたいこと

一生シングルライフを満喫すると決意した上での購入でも、そうではない場合でも、マンションの投資性は視野に入れて購入するのが大事です。

なぜなら、独りでマンションに住む場合には交通の利便性は気にしても、敷地面積の広さについては無頓着なことが多いからです。

「独りで住むんだから、そんなに広くなくてもいいよね?」と、安易にシングル用物件を購入してしまうと、結婚してそこを出ることがあった場合に売却することがとても難しくなります。

購入できるかどうかと同じ位の重要さで、売却できるかどうかを考えながら検討するのが、独身キャリア女性の物件購入のポイントといえそうです。