俳優の堺雅人、平松恵美子監督が14日、宮崎セントラルシネマにて行われた映画『ひまわりと子犬の7日間』(3月9日宮崎先行公開、3月16日全国公開)の特別試写会に出席し、舞台あいさつを行った。
宮崎県の保健所で起こった、犬と人の奇跡の実話を映像化した本作。宮崎出身の堺は、「宮崎の言葉でお芝居をするというのは長年の夢でしたので、家宝にしたいぐらいのすばらしい作品」と褒め、「みなさまにとっても特別な作品でありますようにと祈りながら、今日この場におります」と作品に込めた思いを語った。
この日は成人の日ということもあり、新成人らも招かれた。堺は今から20年前を振り返り、「ちょうど僕が宮崎から東京に出た頃なんですけど、もうそんなに時間がたったのかと思います」としみじみと語ると、「自分が20歳の頃を振り返ってみると、本当に何も考えずに、ぼんやり『役者になるんだろうなぁ』とだらだら日々過ごしていましたので、皆さまのしっかりしたお姿を見ると僕の何倍もしっかりしているので、何倍もすばらしい大人になられると思います」とたたえた。
また、20歳の失敗談については、「本当に何の将来の展望も無い状態で、勝手になろうと思って役者になってしまった事」と語り、「でも何が正解か、不正解かはわからないので、僕も思うように生きてきました。皆さんにも自分が思うように生きてほしいと思います」と自身の役者人生を振り返りながら、新成人にエールを送った。