フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、かねてから表明していた世界ラリー選手権(WRC)への本格参戦を、15日に開幕する「ラリー・モンテカルロ」から開始すると発表した。2台の「ポロ R WRC」を投入し、万全の体制で難コースに挑む。

「ポロ R WRC」テスト用車両

「ポロ R WRC 2013」

WRCは、「公道を舞台にした最も過酷なモータースポーツ」とされ、同時に使用するエンジンは1.6リットルの直噴ターボエンジンと規定されている。フォルクスワーゲンでは、小排気量エンジンから大きなパワーを引き出すダウンサイジングエンジン「TSI」を主力モデルに搭載しており、その実力を発揮させ、技術力をアピールするモータースポーツとして、WRCが最適との考えから本格参戦する。

2013年シーズンの開幕戦となるラリー・モンテカルロは、今年で81回目を迎える世界で最も古いレースイベントのひとつ。フィニッシュセレモニーはモナコの王宮前で開催されるなど格式も非常に高く、注目度も高いため、ニューマシンのデビュー戦としては最高の舞台といえる。フォルクスワーゲンはこのラリーに2台の「ポロ R WRC」を投入する。

ドライバーはフィンランド人のヤリ‐マティ ラトバラ選手と、フランス人のセバスチャン オジェ選手の2人。オジェ選手は2009年の同イベントで優勝を経験しており、「2012年の開発作業に全身全霊を傾けて取り組んできました。ライバルとの差が明らかになるラリー序盤のタイムを見るのが待ち遠しいですね」と語っている。