2013年スタート! 大掃除し忘れたキーボードを掃除して心機一転

私物のキーボード掃除セット。左から順にキートップ引きぬき工具(キープラー)3種類、刷毛(はけ)、エアダスター、マイナスの精密ドライバー、手肌用消毒アルコール、綿棒、キッチンペーパー、除菌ウェットティッシュ。今回は汚れが少なく、全て使わずとも掃除できた

清掃前のキーボード。2カ月間使い倒しただけではあまり汚れていないようだ

今回は年末年始を挟んだタイミングでのレビューとなり、オフィス周りの大掃除にキーボードの清掃を入れるのをすっかり忘れていた(そもそもオフィス周りの掃除もできていないが……)。そこで小正月も過ぎつつある今回、レビュー品の「REALFORCE108UG-HiPro」だけでも、改めて掃除してみた。

なお、本機のような静電容量無接点方式やメカニカル式、メンブレン式はキートップを外しての清掃が可能だが、ノートPCや小型・薄型キーボードで採用されているパンタグラフ方式は、内部構造が複雑なのでキートップを外すことは控えたい。

キーボードの掃除にはさまざまな方法があるが、今回はエアダスター、キープラー(キートップ引き抜き工具)、除菌用ウェットティッシュを使用。全体のゴミやホコリを吹き飛ばすところから始め、続いて全てのキーを外し、「キー」と「ボード」に分解。それぞれの汚れをウェットティッシュや消毒用アルコールで落とし、全てのキーをはめ込んで終了した。

まず、毛の太い刷毛で大きなゴミやホコリを掃き出す

エアダスターを吹き付け細かいゴミやホコリも飛ばす

キートップ引きぬき工具を使い、小さなキーから順に外していく

キーを全て外し終わった状態

今回の「REALFORCE108UG-HiPro」では、キートップが樹脂にインクを染み込ませた昇華印刷のため、拭いてもはげることがない。

なお、外したキートップをまとめて洗濯用ネットに入れ、石鹸や洗濯用洗剤を入れたバケツなどで丸洗いする方法もある。この方法では、キートップのプリント印字がはげにくく、全体の手間がかからないのがメリット、そして乾かす時間がかかる点がデメリットのひとつだ。さらに、ボード側にキーをはめ込む時、全キーの中から必要なキーを探さなければならない。よって、手間はかかるが、1キーずつ拭いてはめ込むのが結果的に早いというのが筆者の感想だ。

キーを外す際に出た細かいゴミをエアダスターで吹き飛ばす

キーボード全体をウェットティッシュで拭く。汚れがひどい場合は手肌用の消毒アルコールをキッチンペーパーに含ませて拭くこともある

綿棒でキーボードの細かい部分の汚れを拭く

キートップをひとつずつウェットティッシュで拭き、キーボードに戻していく。こちらも、汚れがひどい場合は、印字が剥げないよう気をつけながら消毒用アルコールで拭くこともある

キーボードにもよるが、一般的にShiftキーやEnterキー、Spaceキー、テンキー部分の0キーやEnterキーなどにスタビライザが付いている事が多い

余談だが、メカニカル式やメンブレン式のキーボードでは、SpaceキーやEnterキーなどの大きなキーの裏側に、スタビライザという金具が付いている場合がある。

スタビライザが付いているキーは、力任せに外すと金具が破損する可能性がある。静電容量無接点方式の本機では不要だったが、スタビライザのあるキーは、細いマイナスドライバーなどで金具をキーからゆっくりと外した後に、キー本体を外すと壊れにくい。

このためスタビライザのあるキーは、キートップを外す時は全てのキーを外した後に、キーを戻す時は最初に行い、キーの周囲にスペースを作って作業する方が良いだろう。

60日間の使用では、さすがに大きな汚れはなかったが、毎日使い続けているキーボードは汚れが溜まっていることも多いと思われる。今回試したキーボード清掃は、自己責任とはなるものの、全行程で2時間程度あれば終わるので、興味があればぜひお試しいただきたい。掃除後には爽快な気分が味わえるだろう。

清掃後のキーボード