全国農業共同組合連合会(以下、全農)は、2012年に小学生の親子を対象に「ひろがれ"弁当の日"全農親子料理教室」を開催した。計5回開催し、親子148名が参加したという。
料理教室ではお米を研(と)ぐことから始まり、材料を切る、焼く、煮る、お弁当箱につめる、片付けまで一連の作業を全員が協力して行った。メニューはご飯を中心に、季節感や栄養のバランス、日本の伝統食なども取り入れた。
また、参加者(保護者)71人に対してアンケートも実施したが、その結果によると、参加者全員が「食育」が必要だと回答した。その目的を「子どもに正しい食の知識(選択能力・味)を教えるため」と回答したのは32.2%で、「食育」に対して深く理解していこうとする姿勢が感じられる。
次に、子どもたちに農業の大切さを伝えていくためにどうすればよいのか尋ねたところ、「料理を通して米や野菜のできる過程やおいしさを伝える」が29%だった。身近なところから、興味や理解を深めたいと考えているようだ。