Canon U.S.A.は1月7日(現地時間)、スマートフォンと連携する機能を備えたコンパクトデジタルカメラ「PowerShot N」を発表した。CES開幕直前の米国では、日常をスナップし、その場で共有するのを好むInstagram世代のスマートフォン・ユーザーをターゲットにしたPowerShotとして話題になっている。

PowerShot Nは、本体の大きさが78.6×60.2×29.3ミリで、重さが195グラム。手のひらに収まるサイズで、これまでにないシンプルなデザインになっている。前面に8倍ズームレンズ(35mm判換算28-224ミリ相当、開放F3.0-5.9)とシャッター/ズーム用のデュアルリング、背面に2.8型のチルト可動式液晶、両サイドにストラップ用の金具を装備。デュアルリングは外側がシャッターボタン、内側がズーム操作となっている。シャッターは上と下の2カ所にボタンがあり、リングのどの部分でも押し込んでリリースできるので、カメラ本体を回転させたり、傾けたり、あらゆる向きやポジションでストレスなく撮影できる。

デュアルリングを使ったシャッター/ズーム操作、チルト可動式液晶で、あらゆるポジションで楽に撮影できる

撮像素子には1/2.3型、有効1,210万画素のCMOSセンサーを採用。フルHD動画撮影も可能だ。画像処理エンジンはDIGIC5だ。

スマートフォンとの連携にはWi-Fi準拠の無線機能を用いる。側面にあるMobile Device Connectを押し、登録済みのiOSデバイスまたはAndroidデバイスでCameraWindowアプリを起動すると接続が完了する。あとはカメラを鞄の中に入れたままでも、接続したモバイルデバイスで撮影した写真を閲覧したり、共有することが可能。カメラの電源オフもモバイルデバイスから行える。ほかにも無線機能を使って、共有した写真にカメラから直接コメントを付けたり、PictBridge対応の一部のプリンタでワイアレス印刷が可能だ。

対応記録メディアはmicroSD/microSDHC/microSDXC。バッテリーはNB-9Lで、撮影可能枚数は、標準モードで約200枚、ECOモードでは約280枚となっている。

米国では2013年4月発売予定で、予想小売り価格は299.99ドルだ。