女優の伊藤歩、俳優の青柳翔、錦織良成監督らが4日、島根・出雲大社にて映画『渾身』(1月12日公開)のヒット祈願を行った。
初詣客でにぎわう中、一行は、御仮殿(おかりでん)で正式参拝、仮拝殿で映画のヒットを祈願した。伊藤は、「渾身の撮影で、隠岐諸島には長くお邪魔していましたが、出雲には初めて来ました」と語ると、「出雲大社に参拝させていただき、60年に一度の大遷宮というこのタイミングに伺えたこと、そして修復されるその梁(はり)に、私の祖母が住んでいた岩手県大船渡市の松を使っているということを伺い、とても不思議な縁を感じました」と感慨深げ。
一方、青柳は「新年明けましておめでとうございます」と新年のあいさつをすると、「初めて出雲大社で参拝させていただきました。僕にとって渾身は、宝のような作品です。60年に一度の大遷宮と伺いまして、僕も60年後にまた役者としてこちらに来られたらうれしいです」とこちらも初の参拝となった出雲大社に感動しきりの様子だった。また、錦織監督は「2013年の巳(み)の年に、出雲大社で参拝させていただき、身(み)の引き締まる思いです」と干支にちなんだコメントと共に、「相撲の発祥地であるここ出雲で、遷宮相撲の映画である渾身の大ヒットを祈念させていただき、大変ありがたく思います」と感謝の言葉を述べた。
5日に島根・鳥取で先行公開され、12日に全国公開を迎える同作は、隠岐の豊かな大自然を背景に、古典相撲を通して島とともに生きようとする家族を描いた感動作。20年に一度の遷宮相撲の日、最高位の正三役大関に選ばれた英明(青柳翔)は、地区の名誉と家族、そして妻・多美子(伊藤歩)への思いをかけて土俵へとあがる。