東日本大震災から一年半以上の休館期間を経て、2012年11月17日(土)より再開予定の石ノ森萬画館(宮城県・石巻市)にて、10月20日(土)、ライブイベント「アニぱら音楽館 EXTREME LIVE in 石巻」が開催された。
本イベントは、全国のケーブルTVやスカパー!などで視聴可能なCS放送局「キッズステーション」にて放送中の音楽番組「アニぱら音楽館」の公開収録イベント。石巻市出身の遠藤正明のほか、影山ヒロノブ、サイキックラバーのYOFFYといった番組レギュラー陣のほか、総勢9名のアーティストによる珠玉のアニソンライブが繰り広げられた。
入場料無料で行われた今回のライブイベントには、秋晴れの澄み切った空の下、地元・石巻市民をはじめ、全国から1,300人を超えるファンが集結。石巻市の笹野健副市長による挨拶に続いて、影山ヒロノブ、遠藤正明、YOFFY、そして、きただにひろしの4人がステージに登場すると、会場は大きな歓声で沸く。影山の「アニぱら音楽館 EXTREME LIVE in」というコールに、会場全体が「石巻!」とレスポンス。石ノ森章太郎が生んだ石巻市のヒーロー『シージェッター海斗』の「不滅のヒーロー SEAJETTER KAITO」で、ライブの幕は切って落とされた。
ソロライブパートではきただにひろしが先陣を務める。そして、遠藤正明、YOFFY、影山ヒロノブと番組のレギュラー陣が次々とステージを飾り、会場のテンションを盛り上げていく。
ゲスト陣のステージでは、ソロパートに加えて、『アニぱら音楽館』ならではのセッションも組み込まれていく。高橋秀幸はきただにひろしと、高取ヒデアキはYOFFYと、Geroは影山ヒロノブとのセッションを楽しむ。特にGeroと影山とのセッションでは、影山が生ギターでの演奏を披露。ライブイベントならではの光景に、観客も時間を忘れてステージに魅了されていく。
今回のライブでは紅一点の石川智晶は、石ノ森萬画館でのライブということで、現在公開中の映画『009 RE:CYBORG』よりイメージソング「誰がために」を初披露するなど、透き通った歌声で3曲を歌い上げる。
そしてシークレットゲストとしてクレジットされていた水木一郎がステージに登場。おなじみの『マジンガーZ』はもちろん、「原始少年リュウが行く」や「仮面ライダーメドレー」など、石ノ森章太郎ゆかりの楽曲を次々と披露したほか、東北6県の子どもたちの未来のために作ったという「東北合神ミライガー」のテーマソングを熱唱。アニキの熱い歌声に、観客の盛り上がりもピークへと達する。
そして、ライブのしんがりを務めたのは、地元・石巻市出身の遠藤正明。「環境超人エコガインダーOX(ゼロエックス)」や「シージェッター海斗」との共演を交えつつ、派手なアクションと高らかなシャウトで、寒風にも負けない会場の熱気をさらに上昇させる。
ステージのラストは、出演者全員による『サイボーグ009』のオープニングテーマ「誰がために」。石ノ森章太郎ゆかりのアニメ、特撮ソングを中心に構成された「アニぱら音楽館 EXTREME LIVE in 石巻」は、最後まで熱気を途切らせることなく、石巻市に元気を届けた。
なお、「アニぱら音楽館 EXTREME LIVE in 石巻」の模様は、2013年1月1日、元日の21時00分~22時30分に、キッズステーションにて放送されるので、しっかりチェックしておきたい。また、レギュラー放送でも前・中・後編と3回に分けて放送されるのでこちらも注目だ(1月8日初回放送より)。