川島道行の脳腫瘍治療によりツアー中止を発表したロックユニット・BOOM BOOM SATELLITESが31日、東京・Zepp DiverCityにて行われたカウントダウンイベント「GT2013」に出演した。

カウントダウンイベント「GT2013」に出演したBOOM BOOM SATELLITES 撮影:佐藤広理

この日のライブでは、1月9日にリリースするアルバム『EMBRACE』からビートルズのカバー曲「HELTER SKELTER」のほか、ライブではおなじみの「KICK IT OUT」など、いつも通りのブンブンサテライツのパフォーマンスを見せ、会場を沸かせた。最後には普段ほとんどMCをしない川島が「また、すぐ戻ってきます」と言い残し、会場を後にした。

出演前、メンバーの中野雅之は自身のブログを通じて復活への決意をつづった。中野はまず、「川島君の脳腫瘍の件、ファンの皆さんに大変な心配させてしまい本当に申し訳ありませんでした」と詫びると、15年の付き合いの中で、川島が2度の腫瘍摘出手術をしたことを明らかにした。

これまで報告してこなかったことについては、「今までは、決定しているツアーやライブをキャンセルする事は無かったので正式にアナウンスする事は無かった」とし、「そういった事で同情を乞うような事になるのもどうか、という事もあり、今までこの事実は語られる事がありませんでした」と複雑な心境であったことを伝えた。

そして12月28日、川島に3度目の腫瘍が見つかる。中野はその時のことを、「とてもショックでした。とても怖かった。足ガクガク。なんで川島ばかりが、こんな目に何度も遭うのか。なぜ、このバンドはこんなにも困難が続くのか」と振り返りつつも、「でも次の日には心の整理もついて、来年また再スタートを切る覚悟を決めました。川島も、オレも強いんです」と思いをつづった。