5人組の女性ロックバンド・プリンセスプリンセスが31日、大みそか恒例の「第63回NHK紅白歌合戦」に出演し、再結成後の最後のパフォーマンスを終えた。
東日本大震災の復興支援のため、2012年限定で再結成したプリンセスプリンセス。活動の最後を締めくくる曲に選んだのは、89年のヒット曲「Diamonds」だった。歌唱前、岸谷香は「昔、現役時代に歌ってたころはわかりやすく目に見える大きな幸せが『Diamonds』だなって思ってました」と振り返ると、「16年間、それぞれ日常生活を送っていく中で、ありふれたちょっとした小さなこと、それが本当の『Diamonds』なんだなって、今回の再結成で歌ってて思いました」と同曲に込めた思いを語った。
女性バンドとして初めて日本武道館で公演を行った彼女たちが、12月23日と24日には同じく女性バンドとしては初めて東京ドームで公演を行い、4万5,000人を動員。この日のパフォーマンスはこれまでの活動、そして再結成年の集大成の思いが込められており、演奏後のメンバーたちは何度も観客に向かって頭を下げた。紅白のフィナーレを迎える際に再びマイクを向けられた岸谷は「今日で最後。華々しいすばらしいステージで最高でした」とまさに『Diamonds』のような笑顔を見せ、期間限定の再結成を終えた。