「2012 AKIBA PC-DIY EXPO 冬の陣」(主催:ユニットコム)が12月15日(土)~16日(日)の2日間、ベルサール秋葉原にて開催された。自作PC関連のメーカーが多数出展する定番イベントとなっており、開催は2010年6月以来、今回で7回目。ブースでの製品展示やステージでのプレゼンテーションなどに、大勢の自作PCファンが詰めかけた。
入り口近くにはプレクスターのお姉さん達が。撮影してTwitterに投稿すれば、抽選でSSDがプレゼントされるらしい |
自作PCには全く関係はないが、ステージではアーティストによるライブも。このとき、ブース側は空くので見て回るチャンス |
各社のブースには、年末から来年にかけて発売される新製品も多数展示されていた。盛りだくさんのため、なるべく多く紹介できるよう、今回もフォトレポートの形で紹介させていただく。
ステージでの各社のプレゼン
Intelの梶田氏は、新しい超小型PC「NUC(Next Unit of Computing、"ナック"と読む)」について紹介。すでにマザーボード2種類にベアが発売されている |
消費電力とCPU温度のグラフ。NUCで高負荷の作業をすることはあまりないだろうが、それでもシステムの消費電力は35W以下に抑えられている |
梶田氏は、NUCの「超小型」という利点を活かした新しい使い方を提案。HMDやタブレットなどのデバイスと組み合わせて、モバイル的な利用も可能とした |
NUC用のケースとしては、アビーから4モデルが発売されているが、これだけ小さいと3Dプリンタでの作成も可能かも。自分だけのケースを作ろう |
AMDの森本氏は、今回はちょっと切り口を変え、一見CPUとは関係なさそうなスマートフォンとの連携について紹介した |
近年PC市場が伸び悩んでいるのに対し、成長著しいのがスマホ市場。だが、ではPCが不要かというと、スマホの不便な点を補うベストパートナーがPCだと森本氏 |
同社はAndroidアプリがWindows上で動作するソフトウェア「AMD AppZone Player」を無料で提供中。スマホと同じアプリがPC上でも使える |
「Nero Kwik Media」を使えば、スマホで撮影した写真や動画の管理も楽。スマホに動画を入れる場合には、APUによる支援機能が利用できる。このソフトも無料 |
NVIDIAの高橋氏は、Kepler世代で導入された新しいアンチエイリアス機能である「TXAA」について、実際のゲームの画面を見ながら紹介した |
アンチエイリアスの有無により、画質の違いは歴然。デモではMSAAとの画像比較も行われたが、TXAAの方が明らかにジャギーの少ない滑らかな表現だった |
ゲームを楽しむために、同社は自動設定ツール「GeForce Experience」をベータ提供中。これを使うことで、画質やFPSの向上が期待できる |
ゲーム専用機と違い、PCにはCPU、GPU、解像度、OS、ドライバなど無数の組み合わせがあるが、クラウドを活用し、最適なセッティングを探し出す |
ブースでの注目製品はこちら
SAPPHIREで注目は、この薄型PC「EDGE VS8」。CPUはAMDのA8シリーズ(1.6GHz/4コア)を搭載し、コンパクトながら性能はパワフル。価格は4万円台を予定 |
小さくても充実したインタフェースを持つ。グラフィックス出力は、HDMIとMini DisplayPortの2種類で、有線LANのほか無線LANも内蔵している |
ZOTACは、GeForce GTX 650搭載グラフィックスカードを2モデル展示。ファンレス版とロープロファイル版で、1月中旬~下旬の発売予定 |
NUCに負けじと、超小型PC「ZBOX」シリーズも展示。年明けには、Android搭載モデルの発売も予定しており、価格は13,000円前後と安くなる模様だ |
ASUSは特に新製品はないとのことだったが、ブースはいつもの"ROG押し"ではなく、なぜか"SABERTOOTH押し"になっていた |
MSIブースで注目を集めていたのはタブレット端末「S20」。本体をスライドするとキーボードが出てきて、ノートPCのように使える。価格は10万円以下を想定 |
Cooler Masterの「HAF XB」は、この大きさでキューブ型という、異彩を放つケース。なんとATXまでサポートする。エアフローを重視した設計になっている |
マザーボードは上段に入り、電源ユニットやドライブ類などは全て下段に配置される。1月発売予定で、価格は1万円台半ばになりそうだ |
意外にも、同社はまだメンテナンスフリーの一体型水冷CPUクーラーを出していなかったが、ついにこの「Seidon 120M」で参入。価格は1万円前後になりそう |
要望の高かったCPUグリスも発売する。信越化学工業製のシリコンオイルコンパウンドを採用しており、グレードにより3モデルを用意 |
Enermaxは一体型水冷CPUクーラー「ELC」シリーズをアピール("Enermaxの水冷"で略して"エナ水"だとか)。新構造のコールドプレートの性能に注目だ |
Enermaxといえば、ド派手なVEGASファン。サイドパネル用の18cmファンが1月に発売される予定だ。左端のは最高に派手なLED4色モデル |
SilverStoneも一体型の水冷CPUクーラー「Tundra」シリーズを展示。フルメタルのCPUヘッドにより、液漏れに対する信頼性が向上するという |
面白いのがこの12cmファン「SST-AP123」。形状が異なる3種類のブレードが組み合わされており、ノイズの周波数を分散、結果としてピーク値が下がるという |