今年も東京ビッグサイトで、同人誌即売会「コミックマーケット83」(C83)が開催された。2012年のC83では、日本マイクロソフトがコミケ初出展を表明。2012年8月に行われた「コミックマーケット82」でのGoogleによる出展に続き、話題を呼んだ。
既報では、同社のクラウドプラットフォーム「Windows Azure」のイメージキャラクター「ククラウディア・窓辺」のほか、DSP版 Windows 8の(非公式)イメージキャラクター、「窓辺ゆう」や「窓辺あい」などのキャラクターグッズの販売が案内されていた。また、アニメ作品とコラボレーションしたWindows 8搭載PCも展示するとしていた。
それでは、実際の日本マイクロソフト出展ブースは一体どのようなものだったのか。早速チェックしていこう。
コミックマーケット83 開催情報 | |
■開催期間 | 2012年12月29日~2012年12月31日 |
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■場所 | 東京ビッグサイト |
■開催時間 | 出展サークル:10:00~16:00 企業ブース:10:00~17:00(最終日は16:00) |
■コスチュームプレイ | 10:00~16:00(最終日は15:00) |
完売続出!? 日本マイクロソフト出展ブース
西展示棟4階・企業ブース162で展開された日本マイクロソフトの出展ブースでは、既報の通り、「クラウディア・窓辺」や「窓辺ななみ」など同社にまつわるキャラクターの限定グッズのセットを用意。
Kinect for Windowsを同梱する「Kinect for Windowsセット」(20,000円)、DSP版Windows 8 Proを同梱する「DSP版Windows 8セット」(15,000円)、コミック制作ソフトウェア「コミPo!」を同梱する「コミPo!セット」(10,000円)、PC用メガネ「JINS PC」を同梱する「J!NS PCセット」(5,000円)の4種類を販売していた。
29日午前11時時点で、「Kinect for Windowsセット」および「DSP版Windows 8セット」の当日分の在庫は完売。残る「コミPo!セット」と「J!NS PCセット」も品薄という。ただし、完売したのは製品本体のみで、同梱のショッパーやクリアファイル、絵馬、グラフィグなど(同梱品はセット内容により異なる)は、その場で手にすることができる。
例えば「Kinect for Windowsセット」と「DSP版Windows 8セット」では、Kinect本体およびDSP版Windows 8 Pro本体を、専用用紙に記入した住所宛に後送する形で販売を継続していた。なお、各セットの用意数は非公開という。
日本マイクロソフトの砂金氏 「予想以上の反響」
同社ブースには、C83への出展に関わった日本マイクロソフトのエバンジェリスト砂金信一郎氏も参加。氏はブースをみながら「予想以上の反響」と語った。
C83への出展は「非常に挑戦的な試み。社内でも、出展でどのくらいの反響があるのか予想がつかず、販売グッズも潤沢に揃えるというわけにいかなかった」とのこと。
実は、12月20日にサークル・ドット・エムエスおよびコミックマーケット準備会、コミケットが連携し、「Windows Azure」を使用して、コミックマーケットカタログをWebサービス化したことが発表されていた。C83ではその「コミケWebカタログ」がベータ版として展開しているが、これをきっかけに今回C83へ出展する流れになったという。
氏によると、C83への出展について、「コミケWebカタログ」はひとつのきっかけで、もうひとつの狙いは「マーケティング」とする。
「社内の開発部隊では、『コミケに行く人』を聞くと半数くらいが手を挙げる。じゃあ実際、(Windows Azureを含む同社コンテンツは)コミックマーケット参加者にどのくらい刺さるのか。もし本当に親和性が高ければ、今までとは違ったプロモーションが可能かもしれない。コミックマーケットの参加者は約50万人とも言われるが、その中の10%でさえ5万人と、多くの人に興味を持ってもらえる。せっかくの機会、皆でこのイベントを楽しみながら、親和性の部分を具体的にリサーチしたい」(砂金氏)。
コミックマーケットの物販としては高めの値段設定だったためか、ブースは行列ができる状態ではなかったが、絶え間なく参加者が訪れていた。また、コスプレイヤーと1対1で行うアンケートでは、着けたままでもスマートフォンなどでタッチ操作ができる手袋などの無料配布グッズがもらえることもあり、こちらは非常に盛況だった。
なお、コスプレイヤーさんは「窓辺ゆう」「窓辺あい」「窓辺ななみ」「クラウディア・窓辺」「安曇瑠璃(Windows Azureにまつわるキャラクター)」の5名だが、全員揃う時間帯は限られるという。
このほか、ブースでは70型のタッチ対応モニタで、2D画像を立体的に動かすソフトウェア「Live2D」のアプリケーション「クラウディアRSS」(仮)のデモも展示。表示されているWindows Azureの公認キャラクター、「クラウディア・窓辺」(CV喜多村英梨)の頭や胸元、スカート周辺などをタッチすると、何らかの反応が返ってくる。
ちなみに、Windows Azureは、2010年1月に正式サービスを開始した、日本マイクロソフトのクラウドプラットフォームで、利用者は同社のデータセンター上にサービスを構築できる。「クラウディア・窓辺」は、その"公認キャラクター"。同社Webサイトでは、クラウディア・窓辺が主役のクラウド技術解説漫画「クラウドガール - 窓と雲と碧い空」も公開されている。
上記に加え、事前情報では、貴志祐介原作のアニメ「新世界より」とコラボレーションしたWindows 8搭載PCも展示される予定(販売はなし)だったが、スペースの都合上か、一見したところ専用の展示スペースは設けられていないようだった。
担当者によると「実機を確認できるようにしておくため、興味がある方はブーススタッフに声をかけて欲しい」とのことなので、気になった方はブースのスタッフに聞いて見ると良いだろう。
開封の儀? 15,000円の「Windows 8セット」を自腹で買ってみた
取材とはいえ年に2度しかないコミックマーケットに参加したのだからと、日本マイクロソフトブースにて、C83限定デザインの「Windows 8セット」(15,000円)を自腹で購入した。既に中身が見えているため「開封の儀」と言いにくいところではあるが、せっかく購入したので、同梱品を写真で確認していこう。
同梱品は下記の通り。なお、前述の通りブースで購入した29日午前11時の時点では、既に「Windows 8セット」のWindows 8 Pro本体は完売していたため、後日編集部に届けられるよう手配している。
Windows 8セット |
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DSP版Windows 8 Pro 64bit |
ショッパー(窓辺家プロジェクト、コミケ83限定デザイン) |
クリアファイル(窓辺家プロジェクト、コミケ83限定デザイン) |
絵馬(クラウディア窓辺・ななみ・ゆう&あい いずれか1枚) |
グラフィグ(クラウディア・窓辺) |
「コミックマーケット83」は、12月30日・31日にも開催される。年末に向けてさらに多くの来場者が見込まれるが、気になった方は足を運んで見ても良いだろう。