AKB48の北原里英が主演を務める映画『ジョーカーゲーム』が、12月22日から全国公開をスタートした。北原が演じるのは、とある県立進学校に通う高校3年生・赤沢千夏。クラス全員が参加した合宿初日、担任から”ババヌキ”をすることが発表される。その目的は、コミュニケーション能力を高め、”絆”の本質を学ぶため…。しかし、ジョーカーを持つ者が矯正施設へ送られることが分かると、ゲームは次第にエスカレートしていく。
北原里英 |
本作が初主演作となった北原里英。今年は、SKE48の兼任やソロCM出演、そして7月に『グラッフリーター刀牙』の琴音役で銀幕デビューを果たすなど、彼女にとっては実りのある一年になった。その一年の締めくくりに公開される本作。初主演作を振り返る中で、話は思わぬ方向へと展開した。
――初めての主演作ですね。
「緊張しました。でも、そこにはあまり意識せず、まずは役に集中しようと思いました。現場の雰囲気もとても良かったので、思い出に残る大切な作品となりましたね」
――台本を最初読んだ時の印象は?
「すごく自分の好きなテーマの作品だったので、こういった作品に出られてうれしく思いました。もともと『バトル・ロワイアル』が大好きですし、山田悠介さんの小説も好きなので、そういったミステリーやサスペンスストーリーの映画にはずっと出たいなと思っていたんです」
――サバイバル系の話が好きなんですか?
「そうですね、ハラハラする展開の作品は好きです」
――映画『悪の教典』なんかピッタリですね。
「そうですね。あの作品は衝撃的でした。生存者がどんどん減っていく中で恐怖をたくさん感じましたが、でもこれはただの殺人劇ではなく、もっと人間の奥深いところを切り取って描いているように感じました。その後は、本当に面白かったなぁと思えてきて、もう一度見たいと思っています」
――さて、今回の主演作では主人公・赤沢千夏の成長ぶりも重要なポイントになってきますよね。どのような役作りを?
「周りのキャラクターが個性的な分、千夏の存在感を表現するのに苦労しました。AKBをきっかけに上京したことでメンタル的にだいぶ強くなったとは思いますが、それまでの私は千夏に似ている部分がありました。ですから、この役は当時の自分が投影されていると思いました」
――昔と比べてそんなに変わったんですか。
「上京したことが大きかったのですが、中学の時に出会った親友の影響も大きいです。その子が美奈子のような決断力のあるしっかりした子だったので、その子のようになりたくて自分を変える努力をしました」……続きを読む。