生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研は、自動車業界の最新トレンドについて分析したレポートを発表した。エコカー補助金終了前は恩恵が大きいミニバンが人気を集めたが、終了後は燃費も価格も優れた「優等生カー」が人気だという。

クルマを購入した月

車選びでバランスを重視するか

同社は20~60代の男女1,000名への調査、および自動車評論家・まるも亜希子氏へのインタビューにより、エコカー補助金が大きな話題となった2012年のトレンドを分析した。

「優等生カー」のひとつに挙げられた三菱ミラージュ

まず車の購入タイミングは2月が20.5%、3月が30.9%と、エコカー補助金が新制度となって復活した2月から急増していることが判明。逆にエコカー補助金が終了した10月は0.6%ときわめて少ない。

車選びで重視している点では、「燃費の良さ」が66.2%で1位。ただし、「外観」「車体の大きさ」「運転のしやすさ」も40~50%で続いており、さまざまな条件を兼ね備えたバランスの良さを重視している傾向がある。また、「車のボディタイプ」では軽自動車とコンパクトカーに人気が集中した。

まるも氏の分析では、エコカー補助金で補助金と減税額を合わせて30万円以上にもなるLクラスミニバンなども人気となったが、終了後はその人気も収束。コンパクトカーや軽自動車が人気という。これらは100%免税となるモデルが多く、燃費も良いため経済性が高く、しかもさまざまな用途に使える優等生タイプ。いま人気なのはこうした「優等生カー」であり、その一例として三菱ミラージュや日産ノートが挙げられる、としている。