夢と魔法の国、東京ディズニーリゾートの売りは、なんといってもアトラクションとエンターテインメントショーだ。しかし、この2つを両立させて楽しむのは、実は結構難しい。
アトラクションでのんびり遊んでいてはショーを見る場所が確保できず、ショーのために場所取りしていてはアトラクションに乗る時間が減ってしまうからだ。……なんてことを知人に漏らしたところ、「ディズニーは待ち時間も含めて楽しむもの」と言われてしまったが、正直待たないでいいならその方がいいに決まっている。
じゃあ待ち時間を極力減らしてアトラクションもショーも両方楽しむ方法がないのかというと、これがあるのだ。その方法とは、ディズニーリゾートが提供するプラン「東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージ」である。
東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージとは、ディズニーリゾートが提供するパッケージプランの1つ。ファストパスやディズニーリゾートラインのフリーきっぷ、ホテルの宿泊、食事用チケット、他では手に入らないオリジナルグッズ、エンターテインメントショーの鑑賞券などがセットになったお得なプランだ。アトラクション重視、ショー鑑賞メインとそれぞれのニーズに合ったプランが用意されている。また、クリスマスやバレンタインといった季節に応じたプランも登場する。詳細は前回紹介しているので、そちらを見てほしい。
このプランを使うと、果たしてディズニーリゾートの楽しみ方がどう変わるのか。実際に筆者がこのプランを体験してみた。夢と魔法の国の本気、見せてもらおうじゃないか。
大人気「トイ・ストーリー・マニア! 」もほとんど待たず
そんなわけでディズニーリゾートにやってきたのは某日13時。真面目にアトラクションに乗るつもりならありえない入場時間だが、今回はバケーションパッケージという強い味方がある。まず向かったのは東京ディズニーシーの「トイ・ストーリー・マニア! 」だ。ディズニーリゾートの中でも現在ぶっちぎりナンバーワン人気のアトラクションで、ネットで5時間待ちが表示された画像を見たときは唖然としてしまった覚えがある。
これだけ人気のアトラクションとなるとファストパスをとるのも一苦労で、開園から30分もしないうちにその日の分がなくなってしまうこともあるという。となると、昼過ぎに来てトイ・ストーリー・マニア! に乗ろうだなんて通常なら正気の沙汰ではないわけだが……。
なんと、バケーションパッケージには既に発券済み、かつ時間帯指定なしのファストパスが最初からついているのだ! これさえあれば、自分のタイミングでファストパスの入り口から入場することができるのである。ということでスイッと入場し、ほとんど待ち時間なく楽しむことができた。なに、この優越感……。なに、このVIP待遇!!
ショーは並ばずに特等席! 何このセレブ感!!
その後、バケーションパッケージにセットとなっているフード・ドリンク券で食事したり、残りのファストパスを使ってアトラクションに乗ったりしているうちに、ショーの時間がやってきた。この日見たショーは、昼の「テーブル・イズ・ウェイティング――クリスマス・キュイジーヌ」と夜の「カラー・オブ・クリスマス」。今回利用したバケーションパッケージにはこの両方の鑑賞券がついており、これさえあればあらかじめ場所を確保することなく専用の特等席でショーを見ることができるのだ。夜のショーは、ラッキーなことに最前列から鑑賞できた。全然待ってないのに、すごい!
たとえ時間ギリギリで行っても、このくらいの距離からステージが見える席に案内してくれる |
「テーブル・イズ・ウェイティング――クリスマス・キュイジーヌ」はクリスマスディナーをテーマにしたディズニーキャラ総出演のショー |
ショーのすばらしさについては今さら語ることもないと思うのだけど、それよりも筆者としてはこれだけの混雑の中、まったく待つことなく特等席に案内されるというそのこと自体が、魔法のような体験であった(うまいこと言った! )。
ちなみにこの日、20時から始まるショー「カラー・オブ・クリスマス」を見るために、まだ日が沈む前から多くの人々が待機していた |
たっぷりとショーを堪能した後、本来ならそろそろ舞浜駅に向かって現実に戻るか……となるところだが、宿泊も込みのバケーションパッケージの場合、夜はまだまだ終わらない。
閉園となる22時まで写真を撮りまくり、隅々まで歩いてディズニーリゾートを堪能する。夕方までしか滞在したことのなかった筆者は今回初めて知ったのだけど、ディズニーリゾートの夜は本当に美しい。アトラクションに興味がないという人にとっては、むしろ夜のディズニーこそが本番なのかもしれない。
ギリギリまで遊んだ後、バスに乗ってやってきたのは、今回宿泊するアンバサダーホテル。いやはや、現実に戻らなくていいというのが、こんなにも気持ちいいものだなんて!
さて、充実の一日が終わり、2日目の朝がやってきた。もう初日だけで十分満足した筆者だったのだが、むしろバケーションパッケージの本番はここからだったのだ。
次回をお楽しみに!