不動産情報サービスのアットホームは19日、「一人暮らしの実状と部屋探しについて」アンケート調査の結果を発表した。同調査は9月27日~10月3日の7日間、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で一人暮らしをしている18~29歳の学生・社会人各400人ずつ、計800人を対象に、インターネットにて実施された。
学生の家賃負担は、女子の方が大きい
学生に現在の家賃を聞いたところ、もっとも多かった回答は「5万円台」で23.8%、以下「6万円台」(22.8%)、「4万円台」(20.3%)と続き、平均は前回調査(2011年9月実施)比2,700円減の5万6,000円となった。
男女別では、「7万円台」以上の合計が、男子12.5%、女子28.6%と17.1ポイントの差があるなど女子の家賃負担は大きく、平均は、男子5万1,800円、女子6万300円で、女子の方が8,500円高いという結果だった。
社会人の家賃、「6万円台」がトップに
社会人の現在の家賃でもっとも多かった回答は「6万円台」(28.8%)で、平均は前回調査比3,800円減の6万1,100円となり、学生より5,100円高いという結果となった。
また男性の平均は5万9,300円で男子学生より7,500円高い。ただし、男性より収入が1万4,000円少ない女性の方が家賃が3,600円高くなっており、住まいに対する異なった考え方がうかがえる。
学生の現在の住まいは「1K」が最多に
学生の現在の住まいの間取りタイプは、男女ともに「1K」がトップ、次いで「ワンルーム」となり、8割以上が「1K」または「ワンルーム」に住んでいることがわかった。また男子は、「1K」が57.0%と6割に迫り、女子に比べ“ワンルームより1K"と考える傾向が強い。
一方、希望の間取りタイプは、「1K」が最多となったものの割合は男女ともに3割強にとどまり、「ワンルーム」も一ケタに減少。一方で「1DK」「1LDK」が大幅に増加し、女子の約2割は「1LDK」を希望しているという結果となった。
社会人の住まいの間取りは学生よりも広め
社会人の現在の住まいの間取りタイプも、学生同様「1K」が最多となっているが、「ワンルーム」の割合が18.0%と学生を10ポイント以上下回り、「1DK」以上が3割弱となるなど、学生よりかなり広いことがわかる。
また希望の間取りタイプは、「1LDK」が27.5%ともっとも多く、現状を19.7ポイント上回った。特に男性は、「1LDK」以上を希望している人が55.5%と女性より13ポイント多くなっており、より住空間を重視している姿がうかがえる。
学生が重視するのは「家賃」、社会人が重視する設備は「独立したバス・トイレ」
学生が今後の住まい探しで重視することのトップは「家賃」で86.3%に。2位には、男子の方がこだわりを見せる「間取り・広さ」(70.0%)がランクインした。
社会人が今後の住まい探しで重視する設備では、「独立したバス・トイレ」が圧倒的人気を誇り、女性は約9割を占めた。
その他、アンケート結果の詳細は同社Webページで確認できる。