三重県の県魚はご存じ「伊勢エビ」だ。伊勢・志摩エリアを旅する観光客には、ご当地ブランドとして大変な人気! まさに王道を行く伊勢エビだが、本場三重県では、まるごと一匹をそのまま使った高級グルメがひそかな人気を呼んでいるという。そんな「伊勢エビ一匹まるごとグルメ」を紹介しよう。
トマトとエビのダブルレッド「丸ごと伊勢海老パスタ」
じゃーん! この写真を魅力的と思うか、ちょっと引いてしまうか、それは人それぞれ。しかし実際にコレを食した客は「すごい!」「うまい!」を連発するらしい。
三重県産の伊勢エビをまるごと一匹使い、上質なトマトソースに絡めたのが、今テレビや雑誌にひっぱりだこで取り上げられている「蔵deパスタ」の超名物パスタである。
伊勢エビのうま味とプリプリとした食感にリピーターも多い。ソースはトマトソースとトマトクリームソースの2つの味から選ぶことができる。調理された伊勢エビ特有のダイナミックな赤い色と、トマトの鮮度ある赤い色の2つのレッドが皿にあふれ返っていて、見ても食べてもちょっとすごいインパクトである。
2人前でワンセットということもあり、店には2人客もちらほら。携帯で撮影をしながら幸せそうにパスタを囲み、談笑している光景が絶えることはない「蔵パス」のオススメパスタ、3,654円(税込み)である。
伊勢志摩産にこだわりぬいた「伊勢海老コース」
次にご紹介するのは、生きたままの伊勢エビをいけすから豪快に取り出して即座に調理する、海鮮蒸し「華月」の「伊勢海老コース」だ。
その鮮度は保証済みで、せいろから逃げ出すほど生きのいい伊勢エビを蒸すと、甲羅の色が鮮やかな赤に変わる。大きな身にギュッと海のうま味を閉じ込めたぜいたくな味わいは、一度食べると忘れられない。
このコースには、三重県産の伊勢海老の他に、伊勢湾産の貝や伊勢の国の健康豚、野菜などのせいろ蒸し、お造りやみそ汁、小鉢などがついて5,800円。
驚くことに「華月」のメニューは、ほとんど全てが、伊勢志摩産の素材を使っているらしい。遠方からこのエリアを訪れる人には、一度は食べてみてほしいコース料理である。
一皿1万4,000円の超高級な「伊勢エビカレー」
伊勢海老をなんとカレーに!? そんなびっくりメニューを提供しているのが、志摩観光ホテルのフレンチ・レストラン「ラ・メールクラシック」だ。その名もシンプルに「伊勢エビカレー」。
このカレーなんと1万4,000円(税込み)と高価であることから、ネット上でも話題になっている。この価格と予約制であることにもかかわらず、このスーパーゴージャス伊勢エビカレーに挑戦する人は多いらしい。
この高級カレー、作り方も本格的だ。10人前の伊勢海老カレーのルーを作るのに、約1キロの伊勢エビの殻などを使用し、エビのうま味がぎっしり詰まったアメリカンソースを混ぜ合わせ、さらに鶏のダシなどを加えて出来上がるという。ちょっと普通ではないぜいたくなカレー、機会があれば、ぜひ一度味わってみてはいかが?