NECパーソナルコンピュータは、ノートPCの新製品として「LaVie X」を2012年12月27日に発売する。軽量化をとことん追求した「LaVie Z」、Windows RTによって長時間駆動を実現した「LaVie Y」に続き、今年後半に発売した3機種の最終章ともいえる形で投入する「LaVie X」で追求したのは、究極の「薄さ」だった。
15.6型液晶ディスプレイを搭載しながらも、世界最薄となる12.8mmを実現した「LaVie X」は、15.6型ノートPCの常識を大きく変えるものになりそうだ。
A4ノートPC領域に新たな提案 - 最初の"一人一台"に
15.6型液晶ディスプレイを搭載したノートPCは、一般的に"A4ノート"と呼ばれ、家庭内で設置して利用するケースが多い。そのため、ブルーレイなどの光学ドライブやHDDを搭載し、あらゆる機能を搭載したオールインワンといえる重装備型の製品が中心となっている。
NECパーソナルコンピュータでも、「LaVie L」シリーズとして、この領域の製品をラインアップしている。同製品は、Windows 8時代になっても、同社ノートPC製品で、最も売れ筋となっている、いわばスタンダードノートPCの位置づけを譲らない。
その領域において、NECパーソナルコンピュータが新たな提案として投入したのが、「LaVie X」ということになる。
「『LaVie L』シリーズが、一家に一台を実現するPCだとすれば、『LaVie X』は、家庭内における一人一台に向けた第一歩を踏み出す役割を担うPC」と語るのは、NECパーソナルコンピュータ 商品企画本部コンシューマ商品企画部担当の三島達夫氏。
「家族が共有しながら利用するPCはすでに所有しているが、お父さんが仕事用に使う2台目のPCとして、あるいは、最初の一人一台のためのPCとして、という提案が可能な製品」と、「LaVie X」を位置づける。
次のページ:フリーロケーションのコンセプト |