ミシュランエイジアはこのほど、「ミシュランガイド香港・マカオ2013 第5版」を発表した。香港とマカオでは12月5日から1冊198香港ドル(約2,200円)で販売され、東南アジアでは12月中旬から販売される。
ミシュランガイドのインターナショナル・ディレクター エリス・ミッシェル氏とミシュランのキャラクター・ビバンダム。記者会見にて。「ミシュランガイド香港・マカオ2013 第5版」は1冊約2,200円(198香港ドル) |
同ガイドブックに掲載される施設は、香港286軒(レストラン244軒 ホテル42軒)、マカオ62軒(レストラン46軒 ホテル16軒)の合計348軒。そのうち65軒ものレストラン(香港51 / マカオ14)とマカオのホテル1軒が新規の施設となっており、約4割もの情報が更新された。急速な変化を遂げている香港・マカオのレストラン業界の現状を反映したかたちとなった。
最高峰となる3つ星レストランには、今回5軒(香港4 / マカオ1)が選出された。香港のフレンチ「Caprice(カプリス)」やモダンフレンチの「L'Atelier de Joel Robuchon(ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション)」、広東料理の「龍景軒」、イタリアンの「8 1/2 Otto e Mezzo-Bombana」。そしてマカオのモダンフレンチ「Robuchon au Dome(ロブション・オ・ドーム)」だ。
2つ星レストランには17軒(香港13 / マカオ4)、1つ星レストランには46軒(香港44 / マカオ2)が選出された。他にラーメン店やローカル屋台、焼肉、ベトナム屋台、点心など、星の付いていない飲食店63軒(香港54 / マカオ9)も掲載されている。
今回から香港のKennedy TownやSai Ying Punといった新たな場所も調査エリアに含まれ、料理カテゴリーも増やし、香港とマカオにおける美食の多様性を指し示すショーケースのようなガイドブックに仕上がったという。ちなみに今年は、上海料理・北京料理・四川料理・広東料理といったいわゆる中華料理カテゴリーの店は全体の約7割を占めている。
また、コストパフォーマンスの高い食事を提供し、星のない店の中でも特に調査員がおすすめするレストランは、「ビブグルマン」(ミシュランのキャラクターである「ビバンダム」こと「ミシュランマン」の顔のマークが付いている店)として紹介され、特に読者に人気があるとのことだが、今回は76軒が「ビブグルマン」に選ばれた(香港68 / マカオ8)。これらは約300香港ドル(約3,300円)以下でもおいしい食事が楽しめる店としている。