女性の避妊や健康をサポートするウィメンズヘルスケアの専門家団体「オーキッドクラブ」は、20~30代の女性400名、男性200名を対象に、「避妊薬ピルに関する意識調査」を実施。その結果、「緊急避妊ピル」について、存在すら認知していない人が女性の約半数、男性の約3分の2にも上ることがわかった。調査期間は11月15日~11月16日。
緊急避妊ピルの認知度の低さが浮き彫りに
「緊急避妊ピルをご存じですか?」との問いに、46.6%の女性が「知らない」と回答。約半数には知られていない現状が浮き彫りとなった。
また、同じ問いに対して、男性は「内容まで知っている(16.5%)」、「名前は聞いたことがある(19.0%)」、「知らない(64.5%)」という結果に。およそ3分の2の男性に、まったく知られていない状況が明らかになった。
緊急避妊ピルには、潜在的なニーズがある
また、女性に「緊急避妊ピルを使いたい状況に直面したことはありますか?」と尋ねたところ、「ある」という回答は12.3%に上り、「緊急避妊ピル」の潜在的なニーズを表す結果となった。
低用量ピルの使用率は、EU諸国に比べて低い
さらに低用量ピルに関する認識を尋ねたところ、「服用中」の女性が5.5%、「服用経験あり」が11.5%、「内容は知っているが服用経験なし」が20.5%、「名前は聞いたことがある」が43.5%、「知らない」が19.0%という結果になった。
ピル先進国であるEU諸国では、女性の21.4%がピルを服用しているというデータ(United Nations, World Contraceptive Use 2011)と比較すると、今回の調査におけるピルの使用率はその4分の1と、とても低いと言える。