引っ越しの必需品といえばガムテープですが、うっかりガムテープの接着面が床や家具についてしまうと、きれいにはがすのは至難の業です。完全にはがしきれずに、接着面がちょっと残ってしまい、ベタベタしてしまうことも。
シール剝がし専門の製品も販売されていますが、それ以外で、効果的と言われている方法を試し、「試しやすさ」「どのくらいきれいになるか」を評価し、総合結果を番付にしてみました。大掃除の際の参考にしてみてください。
小結…除光液
試しやすさ…★★☆
はがれ具合…★☆☆
女性なら家にある人も多いはずの除光液。コンビニなら300円程度で購入できます。
<剝がし方>
除光液をシール跡にたらし、しみこんだらティッシュでふき取る。
<感想>
二種類の除光液で試してみたのですが、どちらも以下に紹介する横綱、大関アイテムほどきれいに取れませんでした。ティッシュでふき取るときも、ふき取るというよりはちょっと力を入れてこすらないときれいに落ちません。
さらに、除光液は注ぎ口が大きいものが多いため液がドバッと出てしまい、シール跡のないところまで一気に除光液がついてしまいます。シール跡をはがすような強い溶剤は床の変色や変質の可能性もあります。なるべく必要なところだけに、最低限注ぎたいので小結としました。
大関…ジッポオイル
試しやすさ…★☆☆
はがれ具合…★★★
引っ越し屋さんに教えてもらいました。ジッポオイルはコンビニなら500円程度で購入できます。
<剝がし方>
ジッポオイルをシール跡にたらし、しみこんだらティッシュでふき取る。
<感想>
次に紹介する横綱アイテムよりも、一番きれいに取れたのはジッポオイルでした。1回つかってみただけで大部分がきれいになりますが、それでも微妙に跡が残っている場合は、もう一度ジッポオイルをつけて磨けば汚れも落ち、キレイになります。また、ジッポオイルは除光液と違い注ぎ口が小さな穴になっており、ドバッと一気にオイルが出ないので、ガムテープ跡だけにオイルをたらしやすいところも高ポイントです。
一番きれいになるのに、大関とした理由はジッポライターを使う人以外はシール剝がし以外の用途がないからです。ですが、調べてみたところジッポオイルを燃料とする金属製のカイロも販売されているとのことですので、余ってしまったオイルはカイロとして活用してみるのも手かもしれません。
横綱…ドライヤー
試しやすさ…★★★
はがれ具合…★★☆
たいてい一家に1台あるドライヤー。やろうと思ったらすぐ試せるのが魅力です。
<剝がし方>
跡にドライヤーの熱風を当て、暖まったらティッシュでふき取る。
<感想>
床のガムテープ跡にドライヤーの熱風を30秒くらい当ててもはがれてきませんでしたが、1分くらい熱風を当て続けると跡のベタベタ面がゆるむのか、ティッシュで軽くこするだけで跡が取れました。
はがれ具合だけに着目するとジッポオイルの方がきれいになりますが、ドライヤーを横綱とした理由は、たいていの家にドライヤーはあることと、床だけでなく壁などの垂直面でも液が垂れることがないので使いやすいためです。
なお、壁面のものを剝がす場合は、ドライヤーを使って、大部分をきれいにしたあと、ジッポオイルをしみこませたティッシュでこする合わせ技を使うとピカピカになります。
フローリングに一カ所小さなベタベタ跡があるだけで、ずいぶん目立ってしまうものです。ジッポオイルやドライヤーなどの簡単に手に入る日用品を活用して、きれいなフローリングを手に入れましょう。