日本の将来、3割が「技術大国としての復活」を期待

大学受験予備校「東進ハイスクール」を運営するナガセは13日、「日本の将来とリーダー像に関する調査」結果を発表した。同調査は12月2日~7日、同校に通う高校1年から3年までの現役高校生3,535名(男子2,565名・女子970名)を対象に実施された。

日本の将来に期待することの1位は「技術大国としての復活」

日本の将来に期待することを聞くと、「技術大国としての復活」(32.6%)、「幸福度が高い国」(29.5%)、「経済大国としての復活」(26.3%)となった。

男女別では、男子高生は「技術大国」(35.2%)や「経済大国」(29.7%)など、かつての栄光を取り戻すことを期待するのに対し、女子高生は「幸福度」(35.6%)や「社会保障の充実」(30.1%)など身近な幸せを望んでいる。

一方、心配なことは「国の財政破綻」(44.4%)、「景気低迷」(26.6%)、「世界での存在感の低下」(25.8%)が挙がった。男子高生は「景気低迷」(28.5%)や「世界での存在感の低下」(28.3%)が気になるのに対し、女子高生は「少子化」(26.4%)や「年金」(19.4%)など自分に身近な問題を心配する傾向があった。

日本の将来で心配なことの1位は「国の財政破綻」に

日本に必要なもの・リーダーに必要な資質はともに「行動力・実行力」に

今の日本に必要なものを聞くと、「行動力・実行力」(50.1%)がトップで、次いで「決断力」(29.7%)、「国際競争力」(29.2%)と続く。現役高校生は、何かと物議を醸したゆとり世代の最後の世代だが、「ゆとり」が必要と答えたのは2.6%だった。

今の日本に必要なものは、「行動力・実行力」がトップに

また、今の日本のリーダーに期待することを聞くと、こちらも「行動力・実行力」(51.6%)がトップとなり、「結果に対する責任をもつこと」(31.3%)、「決断力」(30.3%)の順となっている。

リーダーに期待するのは「行動力・実行力」

理想のリーダー像のトップはスティーブ・ジョブズ氏

日本人や物故者に限らず理想のリーダーを1人だけ挙げてもらうと、1位に選ばれたのはアップルの創業者である「スティーブ・ジョブズ」(250票)。次いで「小泉純一郎」(226票)、「坂本龍馬」(180票)がトップ3。男女別、学年別に見ても、順位こそ違え、トップ3の顔ぶれは不動となった。

理想のリーダー1位は、アップル創業者スティーブ・ジョブス氏

最後に、自分が将来リーダーになりたいかを聞くと、「なりたい」(48.7%)と「できればなりたい」(38.3%)を合わせ、87.0%の高校生が「リーダーになりたい」と回答した。男女の差もなく、リーダーへの意欲は旺盛といえる。

9割近い高校生が、「リーダーになりたい」と回答

その他、調査の詳細は同社Webページで確認できる。