この時期、街はまさにクリスマス一色。イルミネーションが輝く帰り道、ジングルベルを聞きながら今年のプレゼントは何にしようかと悩むサンタクロース諸氏も多いのではなかろうか。そんな中、家族みんなで楽しめて、お子様の教育にも有効なプレゼントとして人気なのが電子キーボードだ。特に最近の製品は、圧倒的な高機能と求めやすい価格もあり、注目率も高いという。
そこで今回は、鍵盤が光ってレッスンをサポートしてくれるカシオの光ナビゲーションキーボード「LK-215」に注目してみた。光ナビゲーションによるレッスンを実際に親子で体験していただいたので、そのレポートをお届けしたい。
光る鍵盤に興味津々の夕野ちゃん
「私、楽譜が読めないんだけど大丈夫かな?」
今回参加してくれた夕野(ゆうの)ちゃんは、小学3年生。音楽は学校で習うだけで、特に音楽教室などには通っていないとのこと。家には以前買ってもらったハーフサイズのキーボードがあり、遊びとしてときどき弾く程度だという。一方、一緒に参加してくれたお母さんは、子どもの頃にピアノを習っていた経験はあるものの、すでに弾かなくなって久しい。
LK-215をセットアップして、電源をオン。最初は、普段あまり触れることがないフルサイズの鍵盤に遠慮がちだった夕野ちゃんも、鍵盤が光って次に押す場所を教えてくれるというギミックには興味津々の様子。
「LK-215」には、多彩なスタンダードナンバーをはじめとして、「つけまつける」「ヘビーローテーション」といったJ-POPのヒット曲、そしてポケモンBWやスマイルプリキュアなどのアニメソングまで、幅広い世代におなじみの200曲が内蔵されており、レッスンや自動演奏が楽しめる。さらに、専用WebからPCでダウンロードした曲も、LK-215の本体に保存でき、内蔵曲と同様に練習できる。今回は、時節柄(と難易度)を考慮して「きよしこの夜」を課題曲に選定。では、LK-215の「ステップアップレッスン」機能でレッスンを開始!
ステップアップレッスンでは、曲を短いフレーズごとに区切って練習し、3つのステップを繰り返しながらレッスンが進んでいく。まず「ステップ1」では、お手本として鍵盤が光りながらフレーズが自動演奏されるので、押す鍵盤(と液晶モニター)で指使いを覚える。
続いて「ステップ2」では、鍵盤が押されるまで伴奏が待っていてくれるので、自分のペースでフレーズを弾いてみる。もちろん、押す鍵盤が順番に光ってナビゲート。一定時間、鍵盤が押されないと「イチ」「ニ」と、音声で指番号を教えてくれる親切設計だ。
「ステップ3」では、光に頼らずに弾いてみる。ただし、鍵盤が押されないまま一定時間が経過した場合は、鍵盤が光ってサポートしてくれるから安心だ。
弾けるようになったら「次のフレーズ」ボタンを押して、レッスンを進めていく。この3ステップをフレーズごとに繰り返し練習することで、いつの間にか演奏能力が身についていくのである。右手、左手、両手それぞれのパートごとのレッスンも可能。「次のフレーズ」ボタンを押さなくても自動的にレッスンを進めてくれる、「マスター」モードも搭載している。
上手に弾けると『スバラシイ!』って出るのが嬉しい
そして、練習を始めてから2時間が経過。ときにお母さんの指導を受けながら、飽きることなくがんばってレッスンを続けた夕野ちゃん。「上手に弾けると、画面に『スバラシイ!』って出るのが嬉しい。『モウイチド!』って出ると、よーし! って思う(笑)」(夕野ちゃん)
なるほど、そんな子ども心理を刺激する細かな演出もあるわけだ。本当に良く研究されている。
「ステップ1では押すべきタイミングで鍵盤が光りますが、ステップ2では鍵盤がちょっと早めに光って教えてくれるんですね。これは良く考えられていると思いました。指番号が常に液晶モニターに出ているのもいいですね。正しく学ぶ、ということをしっかり考えて設計されていると思います」と、お母さん。
押すボタンが少なく、操作が簡単なので、小さな子どもでもすぐに覚えることができるのもポイントだろう。先生役が付きっきりで教えなくても、ひとりで無理なく自習できる。また、演奏の録音/再生にも対応しているので、練習後、親の都合の良い時間に子どもの上達度をチェックすることも可能だ。
冬休みを家族で楽しく過ごすアイテムとしても活躍しそうな、この光ナビゲーションキーボード「LK-215」。かわいいお子様へのクリスマスプレゼントとして、検討してみてはいかがだろうか。