現在、東京ビッグサイトで開催されている「エコプロダクツ2012」は、産業環境管理協会、日本経済新聞社が主催する、国内最大規模の環境展示会だ。今年の全体テーマは「The Greener, The Smarter もっとグリーンに、もっとスマートに-選ぼう未来を」で、国内外711の企業、各種団体などが出展している。会期は、2012年12月13(木)~15(土)で、開催時間は10:00~18:00(15日のみ17:00まで)入場料は無料だ。

エコプロダクツ2012の家電メーカーのブースで大きなウェイトを占めているのが、HEMS関連。また、新技術を搭載した省エネ技術を搭載した家電製品群も各メーカーの展示の中心だ。普及が著しいLED照明は、照明を主力とする一部メーカーのブースでのみ大きく扱われている。

関連ニュース記事はこちら
【レポート】エコプロダクツ2012 - 電卓組立の体験教室が人気のカシオ計算機ブース(2012年12月14日)
【レポート】エコプロダクツ2012 - 振動型発電機での発電を体験できるソニーブース(2012年12月14日)

パナソニックブース

スマートHEMSやエコナビ製品が中心のパナソニックブース

パナソニックブースのテーマは「エコ&スマートなくらし」。エコナビを搭載した省エネ家電製品群と、2012年10月より本格展開を始めた「スマートHEMS」を大きな柱とした展示が行われている。

ななめドラム洗濯機やトップユニット冷蔵庫など、エコナビ製品の技術をスケルトンモデルで紹介

エコナビ製品群は、ななめドラム洗濯乾燥機やトップユニット冷蔵庫などの省エネ技術を、スケルトンモデルを使って展示。さらに、省エネ性能の高さだけでなく、室外機の霜取り運転中にも連続して暖房を行えるルームエアコン「Xシリーズ」なども展示されている。

家の中の家電製品の消費電力の可視化やコントロールを行うスマートHEMS

スマートHEMS関連は、「CEATEC JAPAN 2012」での展示内容を踏襲している。2012年10月に発売されたコントローラーユニット「AiSEG」を中心に、エアコンやIHクッキングヒーターなど、家庭内の電力消費の可視化と制御のデモンストレーションが行われている。

日立グループブース

日立グループブースでは、インフラや町全体での省エネ技術の展示が大きなウェイトを占めている

日立ブースでは、「持続可能な社会をめざして~エネルギーの効率的な利用で、より豊かな未来に向けて~」というテーマで製品や技術の展示が行われている。ブース内は、「エネルギーを造るゾーン」「見える化による省エネゾーン」「まちの省エネゾーン」「家の省エネゾーン」「資源の循環的な活用ゾーン」「生態系の保全ゾーン」「スマートシティゾーン」に別けられている。

「家の省エネゾーン」では、家電製品の省エネ技術を紹介

これらのうち、家の省エネゾーンでは、IHジャー炊飯器に使用されている真空断熱容器や、ユニットを直下型に配置したLEDシーリングライトなど、同社の生活家電製品を中心に、その省エネ技術を紹介している。

2MWの風力発電システムの模型。実物のサイズは、本体の高さが80mで羽根の先端までの高さは120m

また、エネルギーを造るゾーンには、「第9回エコプロダクツ大賞」、エコプロダクツ部門エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞(優秀賞)を受賞した、2MWの風力発電システムの模型も展示されている。

東芝グループブース

HEMSシステムや生活家電、照明などを展示する東芝グループブース

東芝グループブースのテーマは「くらしと社会にecoスタイルを」。地球環境に貢献する製品や技術の展示が行われている。ブース内は、大きく「くらしゾーン」「社会ゾーン」「コミュニケーションゾーン」に分けられており、くらしゾーンには、生活家電製品を中心とした省エネ技術や、第9回エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞(エコサービス部門優秀賞)を受賞した「新世代ECHONET Lite対応クラウド型HEMSシステム」が展示されている。

ヒートポンプを採用するドラム式洗濯機

バッテリー内蔵扇風機

ツイン冷却機を採用する冷凍冷蔵庫

また、東芝ライテックのコーナーでは、同社として初となる高演色タイプLED電球(2012年9月発売)や、透過光と拡散光を組み合わせた「キラキラ」タイプのLEDシーリングライトなども展示されている。

Ra90の高演色LED電球

透過光と拡散光を組み合わせたLEDシーリングライト

アイリスオーヤマブース

LED照明のエコハイルクスを中心とした展示を行っているのが、アイリスオーヤマブース。LEDシーリングライトを中心とした展示で、予約販売も行われている。

LED照明の「エコハイルクス」が中心のアイリスオーヤマブース

また、エアコンの効率を向上させるサーキュレーターや、DHLと共同して行われている蛍光ランプの再資源化プロジェクトの展示も行われている。