Intelは12日、高密度マイクロサーバーのほか、高電力効率のストレージやネットワーク・システム向けに開発された64ビット版サーバ向け低消費電力SoC「Intel Atom S1200」シリーズを発表した。

Intel Atom S1200シリーズ

「Intel Atom S1200」シリーズは、TDP6.1Wを実現した32nmプロセスのSoCで、2つの物理コアを備えており、合計4スレッドの処理が可能なほか、メモリコントローラは最大8GBのDDR3メモリに対応。このほか、8レーンのPCI Express 2.0やECC(Error Correcting Code)サポート、そのほかのI/Oインターフェースへの対応など同社のチップセットの機能が統合されている。

また、x86ソフトウェアとの互換性を備えているため、新しい低消費電力機器を簡単に既存のデータセンターに統合することが可能だという。

Intelではさらなるエネルギー効率向上のために次世代のIntel Atomプロセッサ(開発コード名:Avoton)の開発に取り組んでおり、2013年に提供予定としている。Avotonは、SoC機能をより一層拡張し、22nmプロセスに基づく3Dトライゲート・トランジスタを採用する予定だという。

さらにIntel Xeonでは2013年に開発コード名「Haswell」アーキテクチャを採用した「Xeon E3-v3」ファミリを提供する予定で、「Intel Atom S1200」シリーズと合わせて、高密度マイクロサーバやストレージ/ネットワーク・システム向けの低消費電力プロセッサに選択肢を増やすとしている。

「Intel Atom S1200」シリーズは、動作周波数別に3モデルを用意。すでに出荷を開始しており、1000個ロット時の価格は54ドルからとなっている。ラインナップと主な仕様は以下の表の通り。

Intel Atom S1200シリーズ
型番 プロセス コア数 / スレッド数 動作周波数 キャッシュサイズ TDP
S1260 32mn 2/4 2.00GHz 1MB 8.5W
S1240 32mn 2/4 1.60GHz 1MB 6.1W
S1220 32mn 2/4 1.60GHz 1MB 8.1W