JVCケンウッドは12月12日、デジタルビデオカメラ「Everio(エブリオ)」シリーズの新ラインナップ「GZ-E345」「GZ-E325」「GZ-E320」を発表した。JVCブランドから12月下旬に発売される。価格はオープンで、推定市場価格はGZ-EX370が60,000円前後、GZ-EX350が55,000円前後となっている。
2012年2月発売の「GZ-VX770」「GZ-EX270」「GZ-EZ250」に引き続き、Wi-Fi(無線LAN)接続機能を備えるモデル。Wi-Fi接続したPC内に、Everioで撮影したデータをワイヤレスで保存する「ワイヤレスワンタッチバックアップ機能」を新たに搭載するほか、スマートフォンやタブレット端末からの遠隔操作機能が進化。Wi-Fi接続に連動させてEverioの電源を自動でオンにしたり、パワーセーブモードにしたりできるうえ、後述のマーキング機能もWi-Fi接続時に利用可能となっている。なお、遠隔操作には専用アプリ「Everio syncync. 2」が必要。同アプリを使用することで、スポーツ中継のような得点表示を映像に付加することも可能となる。
同日に発表された「GZ-E345」および「GZ-E325」と同じく、「ベストシーン」「いい笑顔」「顔登録人物」のマーキング機能を搭載。ベストシーンは、撮影中に「MARKボタン」を押しておくと、後でマーキングされたシーンだけをダイジェスト再生することができるというもの。いい笑顔は、被写体の「笑顔度」を判別する「スマイルメーター」により、笑顔度70%以上のシーンを自動的にマーキングする。顔登録人物は、事前に登録しておいた顔を検出するとマーキングするというもの。こちらも、後でその顔が登場するシーンだけを再生することが可能だ。
ビデオカメラとしての基本機能は、GZ-E345などと同じく、新開発の総画素数251万画素・高感度裏面照射式CMOSセンサーや光学40倍ズームレンズを備える。新CMOSセンサーにより、暗いシーンでもノイズを抑えた高画質撮影を行えるほか、業界最高クラスの光学40倍ズームで遠くの被写体を大きく捉えられる。さらに、画質劣化を抑えつつも最大60倍ズームが可能な「ダイナミック60倍ズーム」も搭載。手ブレ補正機構としては「新アクティブモード」を採用している。
撮影機能としては、284パターンを判別し、撮影シーンに応じた最適な映像処理を適用する「新インテリジェントオート撮影」機能や、高音質化技術「K2 テクノロジー」、風切り音を自動で除去する「自動風切り音カット機能」を新たに採用した。
その他の主な仕様は次の通り。レンズの焦点距離は動画撮影時で40.5~1,992mm(35mmフィルム換算、ダイナミックズーム・オフ時)、静止画撮影時で40.5~1,620mm(35mmフィルム換算、アスペクト比16:9時)、40.5~1,980mm(同、アスペクト比4:3時)、撮像素子は総画素数251万画素1/5.8型CMOSセンサー(裏面照射型)、記録方式は動画がAVCHD、静止画がJPEG、モニターは3型・23万ドット液晶。
記録メディアはGZ-EX370が32GB、GZ-EX350が16GBのメモリを内蔵するほか、3モデルともにSD/SDHC/SDXCメモリーカードを利用可能だ。付属バッテリーの連続撮影時間は約2時間(実撮影時間は約1時間5分)となっている。
サイズはW50×D119×H57mm(突起部含む)、重量は本体のみで約200g、付属バッテリー装着時で約240gとなっている。
なお、別売オプションとして、Wi-Fi接続による遠隔操作時でも左右90度(計180度)のパーンニングが可能となるパンクレードル「CU-PC1」が用意されている。こちらの希望小売価格は11,025円となっている。