2013年2月6日に発売が予定されているSFテレビ番組『サンダーバード』のブルーレイBOXの発売CMに、黒柳徹子がレディ・ペネロープ役で吹替を担当したことが12日、明らかとなった。
日本では1965年にNHKで初放送された『サンダーバード』は、同年イギリスで放映されていた人形劇による1時間枠の特撮テレビ番組。西暦2065年を舞台に、世界各地で発生した事故、災害によって危機に瀕した人々を、国際救助隊「IR」という名の秘密組織が「サンダーバード機」を駆使して救助、活躍する姿を描いている。テレビ版の人気を受けて後に劇場版も公開され、「人形劇」というジャンルでありながらも、リアルな模型、後の作品に多くの影響を与えた特撮技術、どの世代でもわかりやすいストーリー、洗練されたメカデザインなどさまざまな要因から、当時世界中で社会現象となるほどの大ヒット作となった。
黒柳はテレビ版『サンダーバード』放送当時、国際救助隊ロンドン支部のエージェントであり、顔はフランスの人気女優ブリジッド・バルドーをモデルに製作されたというキャラクター、ペネロープ・クレイトン=ワード、通称レディ・ペネロープ役の声優を担当していた。今回のCM制作にあたり、黒柳がTVシリーズ『サンダーバード』のペネロープの映像に声を当てたのは、1965年のNHK初放送以来、実に47年ぶりのこととなる。
収録は11月下旬に都内で行われ、黒柳は偶然にもペネロープのイメージカラーのピンクの衣装で登場。当時のペネロープの声のニュアンスを思い出しながら収録に臨み、47年ぶりとなるアテレコに「事前に昔の声を聞いて、思い出しながら挑戦しました。『徹子の部屋』の私の声と違うでしょ(笑)。今回のブルーレイ発売で、『サンダーバード』のファンがもっと増えていただけるとうれしいです」と感慨深げ。ペネロープの思い出を「ペネロープは、危機一髪でも悠々としていて割とのん気にしているので、演じていて楽しかったです。今で言うセレブなんでファッションも凄く素敵。そして男の方に囲まれているというのも良かった(笑)」を話し、「国際救助隊という本当に困っている時に、どこからともなく現れて何も要求せずに人を助ける――そういう人道的なところがとても良いなと思います。そして今でも二枚目を見ると、トレイシー一家を思い出すんですよ(笑)」今もなお愛され続ける『サンダーバード』の魅力を語っていた。
CM映像は「スキー篇」「通信篇」「パーカー篇」「思い出篇」の全4バージョンが制作され、来年1月よりオンエアスタート。2月6日に発売される「『サンダ―バード』ブルーレイ・コレクターズBOX」は初回生産限定、9枚組となり、封入される解説書には、黒柳のインタビューも掲載。収録当時の思い出や『サンダーバード』やペネロープの魅力を語っているという。
「スキー篇」
「通信篇」
「パーカー篇」
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