ポルシェ ジャパンは12日、レーシングカー「911 GT3カップ」の新型を発表した。フルモデルチェンジしたタイプ991をベースとしたもので、2013年シーズンからの「ポルシェ Mobil 1 スーパーカップ」に使用される。
「911 GT3カップ」は1998年に発売されて以来、2,395台が生産され、最も成功したレーシングカーとされている。911をベースとしたプロダクションカーに近いレーシングカーで、ワンメイクレース「ポルシェ Mobil 1 スーパーカップ」で使用するための車両だ。
新型の「911 GT3カップ」は、先代モデルより10PSパワーアップして最高出力は460PSとなる3.8リットル水平対向6気筒エンジンを搭載する。その開発はポルシェ モータースポーツ部門により行われ、ポルシェのカップカーとして初めて、ステアリングホイールにパドルシフトを備える6速ドグタイプのギアボックスが搭載される。
センターロック式ワンピースホイールもポルシェ モータースポーツ部門によって見直され、ミシュランのスリックタイヤは前輪がプラス20mmの270mm、後輪がプラス10mmの310mmにそれぞれワイド化された。
ブレーキも新開発され、フロントは380mm径のローターに6ピストンキャリパーの組み合わせ。先代モデルよりもさらに耐久性が向上した。新開発のバケットシートは、パッドでポジションを個別に調節できる。ルーフには初動の救急行為やドライバー救出に貢献するレスキューハッチが設けられた。